新年のあいさつ
自治体労働者は 住民のくらしと地方自治のかけ橋になろう!!


 新年あけましておめでとうございます。

 昨年一年を表す漢字に「新」という字が選ばれました。国民の、国のあり方・くらしの現状を「新ためたい」という期待のこもった選択ではなかったかと思います。

 医療の問題、保育の問題など地方自治構造改革の流れは止まったわけではありません。しかし、国民の声によって転換させることができる展望を持つことができるようになったと思います。「公務部門をどんどん切り捨てることが日本の未来にとって本当に良いことなのか」という論調の特集記事が最近の週刊誌等で出されるようになりました。人間としての尊厳を大切にされない雇用と労働の実態、地域の疲弊と寂れ、3万人を超える自殺、子ども達にもおよんでいる貧困問題などなど、規制緩和や競争の強化によりますますひどい状況と不安が広がっていることは誰の目にも明らかです。そして、こうした構造は政治によってもたらされたものであるということを国民がしっかりと感じている表れが、総選挙の結果でした。政治によってもたらされた貧困と格差の拡大は、政治によって変えることが可能です。今年の京都府知事選挙や参議院選挙はこうした意味で非常に重要な選挙だと言えます。

 2010年の春闘は、すべての労働者の賃金引上げと水準の確保、労働条件改善を正面に掲げ闘うことが重要です。同時に、私たち自治体労働者が住民のくらしを直視し、自らの課題として住民のくらしを底支えする豊かな地方自治の確立により、社会を変える先頭に立とうではありませんか。決意を広げ、行動する年にしたいと思います。今年もよろしくお願い致します。


京都自治労連 
執行委員長 山村 隆