【声明】2022京都府知事選挙結果を受けて

2022年4月11日
京都自治体労働組合総連合
執行委員長 福島功

 4月10日投開票で行われた京都府知事選挙で、京都自治労連も推薦する「つなぐ京都2022」のかじかわ憲候補は251,261票(得票率33.2%)を獲得、善戦したものの残念ながら勝利には至りませんでした。

かじかわ憲候補の勝利のために奮闘いただいた組合員と全国の仲間のみなさんの大きなご支援に心から感謝を申し上げます。

 選挙は、新型コロナウイルス対策、保健所や土木事務所の地域への再開、北陸新幹線延伸ストップ、北山エリア開発見直し、府が発注する仕事から時給1,500円以上、子どもの医療費無料化など、大型開発よりも府民のいのちと暮らしを守るというかじかわ憲候補の府民の願いに寄り添った政策に対して、相手陣営が政策論戦を避け、ひたすら組織票固めに走ったことなどにより、37.58%という低投票率となりました。

 今回の選挙は、2年以上に及ぶコロナ禍で、あらためて国や自治体のあり方、公共の役割を浮き彫りにした中での選挙でした。北陸新幹線の延伸計画や北山エリア計画など莫大な財政負担や環境破壊につながる大型開発を進めるのではなく、府民や職場の声にしっかりと耳を傾け、公共の役割を発揮して、府民の命や暮らしを全力で守ること、府民のために安心して働き続けることのできる公務公共の職場体制を確立することが焦点となりました。

 かじかわ憲候補に寄せられた251,261票は、こんにちの政治状況の下での府民の切実な願いの声に他ならず、この声を大切にした要求実現の運動が引き続き求められています。

 「つなぐ京都2022」は、新たに府内自治体の無所属議員のみなさんにも加わっていただきました。そして、「コロナ署名」、子どもの医療費無料化や中学校給食無償化の実現、府立植物園を守れ、北陸新幹線延伸反対など、府民の様々な要求運動の上に、府民との共闘を広げる中での選挙でした。

 京都自治労連は、自治体労働者の働きがいがいのちと暮らし・福祉・営業など住民のための仕事をすることにあること、国の方針の押し付けや、官僚的なやり方では決して働きがいある仕事はできないこと、市町村を支援し、市町村職員とともに苦楽をともにする京都府政の実現こそ私たちの願いであることなどを明らかにして、討議資料を作成し、職場要求と府政転換を結びつけてかじかわ憲候補の勝利のために奮闘しました。

 残念な結果となりましたが、京都自治労連は、選挙を通じて明らかとなった府民要求の実現と自治体労働者としての要求実現を結びつけ、府政を「変革」し、新しい地方自治を生み出す運動に引き続き奮闘する決意です。