機関紙 - 司書が配置され、図書館が変化 民営でなく、開かれた公共図書館の意義に確信 〜第6回京都の学校図書館・公共図書館の充実を求めるつどい〜
12月12日、「第6回京都の学校図書館・公共図書館の充実を求めるつどい」が開催され、約40人が参加しました。このつどいは、京都自治労連と京都教職員組合、京都家庭文庫地域文庫連絡会などの団体、個人で実行委員会をつくり、開催しているものです。
21世紀の図書館の役割に聞き入る
「つどい」では龍谷大学の柳勝文先生が、「21世紀の学び―米国学校図書館基準から」のテーマで講演。柳先生は、学校図書館法改正で、学校司書の教育的役割が明確になってきたことや、公共図書館でのニューカマー(旅行者、移住者など)の利用やリカレント学習(学ばなかったこと)への支援などの役割の拡大、「学び」の意味、情報リテラシー、図書館員に何ができるのかなど、示唆に富む講演でした。
生き生きと活発に交流
つづいて、京都府内の市町村の「小・中学校図書館への人の配置に関するアンケート」調査の報告がありました。また実践報告として、「日本の公共図書館の現状と問題―市民・利用者に何ができるのか」(京都市子ども文庫連絡会・Aさん)、「学校図書館に『人』がいて」(城陽市の小学校教諭・Bさん)、「授業との連携とその実態」(府立福知山高校・Cさん)の3本の報告があり、会場からの発言を含め、交流を行いました。
交流では、学校図書館に司書が配置される中での「変化」が生き生きと語られ、公共図書館が無料で広く住民に開かれている意義(民間委託でなく)への理解が広がりました。
京都自治労連 第1862号(2015年12月20日発行)より