機関紙 - 福島の現状、「今、伝えなければ…」―戦争体験を学ぶ 〜2016女性部旗びらき〜
女性部旗びらきが、1月16日に行われ9単組27人が参加。旗びらきでは、池田委員長から「飯舘村・福島からの報告」、府職労連の先輩、Aさん(元洛東病院看護師)から14歳で満州の「看護婦養成所」に行かれ、その後の凄惨な戦争経験を語っていただきました。
池田委員長は、昨年秋に訪問した福島の状況をパワーポイントで報告。被災者に犠牲を押し付けるばかりで、政府が全村避難指示を解除して保障を打ち切ろうとしている実態を厳しく批判しました。参加者からは、「怒りが込み上げてきた」「もっと福島のことを知らせなければ」などの感想が出されました。
Aさんは1929年(昭和4年)生まれ。日中戦争に「看護婦として日本の役に立ちたい」と満州へ渡り、最後の船で舞鶴に引き揚げるまでを振り返られ、「『内地へ連れて帰って』と足首をつかまれた感触が忘れられない。どの国の人も戦争の犠牲者、二度と戦争をしてはならない」と語られました。また、「従軍慰安婦」のこと、「日本軍が中国で何をしたのか」などを語られました。涙を流しながら聞き入る参加者もあり、「貴重なお話だった」「憲法9条を守ることの意味を深くつかむことが出来た」などの感想が寄せられました。
京都自治労連 第1864号(2016年1月20日発行)より