機関紙 - 11年間続いた賃金カット廃止 財政分析が要求前進の力に 〜宮津市職員組合〜
宮津市職は、2月8日、15日と15確定闘争の継続課題について交渉を行い、これまで財政難を理由に実施されてきた賃金カットを今年4月から廃止するとの回答を引き出す大きな前進を勝ち取りました。
これまで「労使合意のない賃金カット」「財政難を理由に?一時的措置?であったものが、いつの間にか賃金カットありきでの予算編成」など困難の連続でした。しかし、これらをはね返した背景について、上田書記長は「一昨年に組合員有志で取り組んだ宮津市の『財政分析活動』が賃金カット廃止要求の裏付けになり、交渉での追及の力にもなりました」と振り返るように、学習運動を続けてきた組織力の底上げがありました。
今回のカット廃止は、「1級から4級まで」と組合員の範囲に限られ、管理職ではカット率が圧縮されたものの継続となりました。宮津市職では、「基本的に賃金カットはなくしたい」との当局の基本スタンスをふまえ、管理職も含めて全面廃止することを引き続いて求めていくとしています。
藤原節夫委員長は、「長年続いた賃金カットとのたたかいでは、各単組から支援をいただき感謝しています。しかし、給料表の変更とそれに伴う昇給改善、人員・異常超勤問題の解決、人事評価制度など積み残した課題も多く、さらにたたかいをすすめたい」と決意を語っています。
京都自治労連 第1866号(2016年2月20日発行)より