機関紙 - 高浜原発の再稼働ストップ!福島に思いはせ、みんなでデモしよう
府民の大きな不安・反対の声が上がる中、関西電力高浜原発3号機が再稼働され、4号機の再稼働も狙われています。3月12日、「原発反対の声をあげよう」と、府内2カ所で集会が開催されます。
そのひとつ、宮津市・宮津会館で開催される「さよなら原発北部集会」の成功に向けて奔走する実行委員会事務局長の小濃孝之さんを訪ねました。
「午前中も与謝野町、伊根町を回っていました」と小濃さん。できたばかりのポスターを貼ってもらうよう労働組合や地域の団体を訪問しているとのこと。宮津市・与謝野町にはすでに20本以上の立て看板を設置しました。新聞への折込チラシも予定しています。小濃さんは「できるだけ多くの人に開催を知ってもらいたい。そして参加してもらいたいですね」と精力的にとりくんでいます。
不安さらに広がった説明会
宮津市在住の小濃さんは1月に行われた避難計画の説明会に出席。「この避難計画では何かあったら大変だ」と不安をさらに大きくしたと言います。「例えば、原発事故発生時は『避難中継地点に集まれ』といいますが、中継地点は野田川になっており、宮津市内からは遠く、渋滞は必至です。また、事故発生時から早々に飲まないと効果がないという安定ヨウ素剤も備蓄するというだけで住民配付方法はあいまいのまま。問題点や不安点を出したらきりがない」と怒りをあらわにします。説明に回っている市役所職員にも「住民の様々な意見や要望に応えられず大変そうだった」と労います。
市役所職員こそ学んでほしい
小濃さんは昨年まで宮津市役所職員で、宮津市職員組合の委員長を歴任。「私も職員でしたから…」「高浜原発は日本ではじめてのプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を使った初めてのプルサーマル発電を行っている。MOX燃料は稼働が不安定との意見もある。原発稼働自体が危険だと思っています。東日本大震災でも明らかになったが、『万が一』が起これば、住民を自らの命をかけて守るのが市役所職員。そのためにも集会に参加して、専門家の意見や住民の声を聞いて学んでほしいです」と話してくれました。
さよなら原発北部集会
と き 3月12日(土)
13時30分〜(13時開場)
ところ 宮津会館大ホール
バイバイ原発3・12きょうと
と き 3月13日(土)
13時30分〜(13時開場、雨天決行)
ところ 円山公園・円山野外音楽堂
昨年に引き続き、南部(京都市内)でも、原発集会が開催されます。宇宙飛行士でジャーナリスト、福島からの避難者でもある秋山豊寛さんも講演されます。ぜひ、ご参加ください。
京都自治労連 第1866号(2016年2月20日発行)より