機関紙 - 問題点だらけのTPP 協定批准は許されない
2月24日、京都自治労連も参加するTPP(環太平洋ネットワーク)反対京都ネットワークは、「TPP協定の問題点と協定批准阻止に向けた運動」と題した学習会を行いました。講師は、全国食健連事務局長の坂口正明さん。30人の団体代表や市民が参加し、講演に熱心に聞き入り活発に意見交換を行いました。
批准阻止に向け運動の強化を
今回の学習会は、1月7日に政府が発表した「TPP協定の暫定仮訳」を、テキスト分析チームが読み解いて問題点を明らかにしましたが、その内容を学ぼうと計画されました。
坂口さんは、昨年の10月5日に行われたTPP「大筋合意」について、「何度も延長という異常な運営で閣僚合意『大筋合意』を発表した。結局は『漂流』を避けるために無理やり『合意』の形を取った。際立つ日本政府(甘利大臣)の前のめり姿勢が異常」と批判。
また、協定の基本問題として、そもそもなぜ日本語の「正文」がないのか。本当の意味で合意したのか。様々な委員会を設置し、3年ごとに「見直し」規定を置き、今後の協議にゆだねる仕組みが随所にあることや、並行して行われた「日米2国間協議」に注意することの必要性を強調し、具体的内容での問題点を報告しました。
批准阻止の条件として坂口さんは、農協組合長アンケートには「国会決議違反」92%、「安倍農政評価しない」93%など批判が広がっている事例を具体的に説明。「安倍政治NO!の世論と運動を大河に発展させ、TPP批准阻止を勝ち取ろう」と呼びかけました。
京都自治労連 第1867号(2016年3月5日発行)より