機関紙 - 京深層水
▼京都市内のホテル建設がアクセル全開。東京の幸建設は今年京都市内に3軒のビジネスホテルをオープン、部屋数は合計210室。岡山の会社は京都テルサの近くに424室のホテルをオープン。グランエムズは300数十室、等々。
▼2014年から17年までで約5000室が増える計画になっている。2013年の調査ではホテル・旅館を合わせて2万室程だったのだから、その伸びは驚異的、しかも京都市内のごく限られた狭い範囲に密集して建設される。
▼ビジネスホテルの収益率は平均すると70%、京都のホテルの稼働率は90%に迫る勢い、しかも客の平均単価は1000円以上上がっている。宴会場はなし、朝食は朝だけの外部委託業者が入る。固定費は極限まで削られている。したがって必ず儲かるのが京都のビジネスホテル。
▼しかし、業界関係者が口をそろえて言うのは、「国内客は増えていないし、オリンピックが終わったらどうなるんだろう、テロや戦争の影響が心配だ、円高の影響も」等々。不安は消えない。
(I)
京都自治労連 第1869号(2016年4月5日発行)より