機関紙 - 「核兵器廃絶の流れは止まらない」 世界中の確信へ 〜被爆65年、語り継ごうと青年が奮闘〜
8月4日から6日にかけて原水爆禁止2010年世界大会・広島が開催され、京都自治労連から24人の代表が参加、NPT再検討会議NY行動に続いて、多くの青年の参加が目立ちました。また、8日から9日に開催された長崎大会には京都自治労連から尾崎副委員長が参加、長崎市職員原爆犠牲者慰霊献花行動に出席しました。
はっきりとみえる世論の大きな変化
広島と長崎に原爆が落とされて65年目を迎えた今年、両世界大会を通じて示されたのは「核兵器廃絶」が世界中での圧倒的な世論となっていることでした。
メイン大会会場となった広島には、国内外から8千人以上が参加。被爆者が被爆体験と核兵器廃絶を訴え、そして若い世代がこの声に応えて被爆体験の継承と発信など草の根のとりくみを各地で広げている活動が次々と報告されました。
5月におこなわれたNPT再検討会議の成果と到達、そして世論の変化は目にみえる形であらわれてきています。
6日におこなわれた平和記念式典にはパンギムン・国連事務総長が初めて出席、核保有国のアメリカ・イギリス・フランスからも初めて代表が出席しました。
閉会総会では国連のセルジオ・ドゥアルテ軍縮問題担当上級代表が登壇。NPT再検討会議で署名を直接受け取り、690万もの署名をこの目で確かめたいと署名が積まれている広場まで足を運ぶという歴史的な行動がありました。「ともに核兵器のない世界を目指して歩んでいることを誇りに思う。いまこそ前進の時です」と述べると、会場から大きな拍手と歓声が沸き起こりました。
核廃絶へむけ、運動を続けよう
一人ひとりの市民の運動、市民社会との協力が核兵器のない世界をつくりあげる力です。ここまでの世論の変化をつくり出してきたのは私たちの草の根の運動であることは明らかです。引き続いて学習をはじめ、「核兵器のない世界を」の署名を集めましょう。
そして核兵器がなくなるその日まで運動を止めることなく、ヒロシマ、ナガサキ、ヒバクシャの願いを世界へ、未来へとつなげ、伝えていきましょう。
京都自治労連 第1734号(2010年8月20日発行)より