機関紙 - 京都府最低賃金 20円引き上がり749円に 〜一定評価も不十分さ目立つ〜
8月23日、京都地方最低賃金審議会が開催され、今年の最低賃金の引き上げ額について答申が出されました。
一部マスコミ等で「15円引き上げ」と一方的かつ根拠のない報道がされましたが、中央最低賃金審議会が示した生活保護との乖離額20円を単年度で解消する結果となりました。このことは一定評価できるものですが、実際の乖離額とは程遠く、ワーキングプア解消、地域経済再生には繋がりません。
雇用戦略対話の合意での経済成長を前提とした最低賃金引き上げではなく、最低賃金の引き上げによる需要拡大を行い、大幅な最低賃金引き上げと同時に中小零細企業への支援の具体化、地域経済の悪循環を断ち切る議論が求められています。
京都自治労連 第1735号(2010年9月5日発行)より