機関紙 - 府職労連自治研集会 憲法と府民とともに70年 歴史に学び、未来切り拓こう
結成70周年記念自治研集会開く
府職労連は、11月2日で結成から70年を迎えます。9月24日、府職労連結成70周年の記念企画として、第31回自治研集会が府庁の福利厚生センターで開催され、100人を超える組合員や府民が参加しました。集会では、森吉治委員長の挨拶や基調報告、岡田知弘京都大学教授の「今こそ憲法を基礎にした地域づくりを 地方創生の狙いは何か」と題した記念講演が行われ、午後から5つに分かれての分科会が開催されました。
住民の幸せなくして自治体労働者の幸せなし
『府職労連の70年と京都府政』と題した挨拶を兼ねた報告を行った森委員長は、「戦後の歴史のなかでの京都府政と、府職労連のたたかいがどのような意味を持ってきたのかをしっかり把握することが、今日の京都と日本が抱える問題や課題を考えるうえで重要なこと」と述べ、府職労70年を記念する自治研集会の意義を強調しました。
続いて森委員長は、京都府職員が「天皇の官吏」として戦争に協力してきた痛苦の歴史の反省の上に、終戦翌年の1946年11月2日に府職労が誕生し、その翌日、日本国憲法が公布されたことを紹介。「まさに、憲法とともに歩んできたのが府職労の歴史だ」と述べました。「憲法を暮らしの中に生かす」のスローガンに示される蜷川民主府政の意義と施策、府職労連の果たした役割や自民党府政のもとでの特徴的なたたかいと教訓を70年の歴史をひもときながら紹介しました。
最後に森委員長は、「府職労連70年の歴史は、自治体労働組合として『住民の幸せなくして自治体労働者の幸せなし』の立場で自治体労働者論を確立し、住民要求前実現の先頭に立ち、いつの時代も一貫して府民との共同を追求し、現在と未来の府政に責任を持つ立場で、府民本位の府政の方向を提案してきました」と、これからの府政と地方自治の在り方を考えあいたいと呼びかけました。
求められる府政のあり方深め合う
午後は、亀岡スタジアム建設、税務行政のあり方、教育行政、災害と保健福祉など5つの分科会に分かれ、府政のあり方について議論を深めました。
現地で行われた亀岡サッカースタジアム分科会では、建設予定地を訪れ、天然記念物のアユもどきや治水対策の問題点を熱心に聞き入り、「こんなに問題だらけなのに工事が進んでいることに驚いた」「府は、しっかり住民の声を聴いてほしい」等の意見が寄せられました。
京都自治労連 第1881号(2016年10月5日発行)より