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機関紙 - 講演とシンポジュウム「今、保育とは」みんなが安心できる保育園に

講演とシンポジュウム「今、保育とは」みんなが安心できる保育園に

カテゴリ : 
組合活動
 2016/11/9 7:50

青いとり保育園
不当解雇裁判支援を

 京都市立病院内保育所「青いとり保育園」の委託業者変更に伴い、40年近く全国的にも高い水準の保育をしてきた保育士や職員が「事実上全員解雇」となり、充分な引継も行われないまま新年度と同時に新しい業者での保育が始まりました。子どもたちの動揺、保護者の不安、元職員の雇用等々、保育をめぐる社会情勢の課題が「青いとり保育園」問題にはあります。安心して子どもたちを育てていける社会にしていくためにと開催され、京都自治労連も含め約200人が参加しました。

驚いた子どもの創造する感性

 オープニングのうたごえでは、大阪市労組で思想裁判をたたかっている原告4人も参加、自らの経験から周りの支援が重要とエールが送られました。

 記念講演は、元旭山動物園飼育員で絵本作家のあべ弘士さん。自分の子育てや飼育員として関わってきた子どもたちを通して、おとなの概念では見当もつかないことを子どもたちが創造する感性に驚かされたこと、北極へ行き、出会ったシロクマの親子を元に絵本を作成したこと、動物の絵の描き方も伝授しました。

コスト論ありきの選択は問題

 シンポジュウムは、大倉得史京都大学準教授をコーディネーターに、青いとり保育園元保護者、名古屋市立西部医療センター院内保育所くさのみ保育所保育士、服部敬子京都府立大学準教授、藤井豊弁護団弁護士の4人がパネリスト。それぞれの立場で、子どもたちの居場所である保育所に必要なのは何かを考える提案がありました。

 パネリストからは、職員総入れ替えによって、情緒不安定になった子が多数いたことも報告されました。そして、保育士の専門性と保育の継続、そのためには職場の人間関係の安定性も欠かせない、京都市の公立保育所民営化事例も示しながら、コスト論ありきで京都市や市立病院が事業者選択をしたことに問題があることが話されました。

保育について学んだ貴重な機会

 会場からは、小規模保育園経営者や民間保育園保護者、保育ジャーナリストの方々から、あらためて保育について勉強できた貴重な機会だった、青いとり保育園で起こっていることの理不尽さや裁判を注目しているなどの発言もありました。

 これ以上子どもたちが不安になることがないように、という強い思いで裁判に立ち上がった元青いとり保育園職員の原告団。12月13日(火)には京都地裁で口頭弁論です。京都自治労連からも署名と合わせて支援していきましょう。


京都自治労連 第1883号(2016年11月5日発行)より

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