機関紙 - 憲法を守り、平和を願う市民の大きな共同を 「生かそう憲法」「守ろう9条」11・3憲法集会
文化の日の11月3日、円山野外音楽堂で「憲法9条京都の会」「京都96条の会」主催で、11・3憲法集会が開催され、2000人以上が会場を埋めました。
平和への願いを大切に多くの共同で憲法を守ろう
開会のあいさつでは、主催者から「市民一人ひとりの平和への願いを、多くの団体や政党などと共同して大きくしよう」と集会開催の思いを話しました。
続いて、「新しい憲法情勢のもとでさらなる共同の発展をめざして」と題して、元京都弁護士会会長で憲法9条京都の会世話人の出口治夫さんが講演しました。出口さんは、明治憲法から大日本帝国憲法、そして今の日本国憲法制定までをひも解き、「明治憲法が制定されて140年。最初の70年は戦争に明け暮れた時代だった」とし、国民の悲惨な戦争の体験と平和への願いが、戦後何度も憲法改正の策動があったが国民は許さなかったことを紹介。日本国憲法が「押し付け」という意見を一蹴しました。「鹿児島県民の原発ノーの審判。沖縄の高江・辺野古基地建設反対の運動など、国民の強い意志・底力がある」と話し、さらなる共同の発展で憲法改悪反対の運動を大きくしていこうと訴えました。
落語家、高校生が平和を訴え
集会後半は、落語とスピーチ。落語家・芸人9条の会呼びかけ人の古今亭菊千代さんは、「平和じゃないとお笑いはできない」と、今の政権を落語で批判。続いて、アジアの歴史体験とアジア各国の同世代との交流を経験した高校生と、沖縄高江・辺野古の状況を現地で見てきた「沖縄とつながる京都の会」からスピーチ・レポートがありました。
最後に「集会アピール」を確認し、円山公園から京都市役所前までを「憲法ウォーク」して、憲法を守り生かそうと市民に訴えました。
京都自治労連 第1883号(2016年11月5日発行)より