機関紙 - 京深層水
▼小田原市の生活保護担当者のジャンパー問題を「生活保護不正受給者VS自治体の福祉担当職員」として扱われることに大きな危険性を感じる。現場からの声を出すべきでは。
▼当該の職員は考えたのだろう。日本語で表記するとダサいし、「保護なめんな」くらいはローマ字にしよう。でも「不正受給するために我々を騙そうとするなら、あえて言おう、彼らはクズだ」―これは解るとまずい、英語で書けば解らないだろう。
▼そう考えてこのジャンパーの文章を作り、デザインし、発注し、職場での注文を取ったのだろう。ごく普通の公務員だったと思う。しかし、そこには憲法も社会福祉もない、荒廃した感覚と空気を感じる。
▼写真は見解の中でも触れている柏木ハルコさんのビッグコミックス掲載漫画『健康で文化的な最低限度の生活』。福祉事務所が在りのまま描かれて励まされる。
(I)
京都自治労連 第1889号(2017年2月5日発行)より