機関紙 - 組合に入ったよ 全国での「道」づくり経験を城陽市のまちづくりに 城陽市職労
取材で城陽市職労の書記局へ。新規採用者を待っていると、がっちりした体格、温厚そうな男性が入ってきました。今回の取材はこの方。いつもの新卒の方と違い、はじめは緊張しましたが、温厚で落ち着きを感じる話しぶりに「いい人が城陽市に入ったなあ」と感じた取材になりました。
「道」とつくものはみんな作りました
「めずらしい名字ですね」と最初の質問に、ニコッとAさん。聞くと京都・奈良には同じ名字の方がいらっしゃるそうで、ご本人も木津川で育ったとのこと。
「前の会社で16年、現場監督していました。主に『道』を作っていました」と前職を話してくれました。一般道はもちろん、高速道路や特殊な舗装道路、上下水道まで「道」がつくものはみんなつくったそうです。「現場は全国各地で何週間も現場に詰めていることが多かったです」と現場を仕切ってきた自信と苦労が…。「東日本大震災の震災復興で東北には長い間詰めていました。月に一回、子どもの顔を見れるか見れないか…」。転職のきっかけも「40歳を前にこの生活でいいかと考えました」とのこと。地元近くで就職を探したところ、城陽市が募集していたので採用試験を受けたそうです。
先輩からのアドバイスを積み重ねて
Aさんの配属先は都市整備部。毎日、市民からの電話対応をしているそうです。「道路の補修や公園の草刈など、市施設の管理整備にかかわって、市民からの要望を電話で受けています。緊急性の有無や都市計画、予算の問題など、対応する課題は多岐にわたるので、勉強の毎日です。電話対応一つとってもはじめてのことなので、その都度、先輩のアドバイスをいただいています」「一つひとつ積み上げてノウハウを習得していきたい」と新しい仕事に前向きです。「毎日家に帰って子どもの顔をみる!これがうれしい」と顔がほころびます。「今まで利益追求の現場にいましたから、市民の税を使う行政サービスにどうかかわっていくのか?また、経験をどう活かせるのか?考えています」と仕事に対するおもいも話してくれました。
最後に組合加入の話を聞くと、「隣席の先輩に声をかけてもらいました」「前の会社でも入ってましたし」とさらっと。「賃金・労働条件はもちろん、組合員独自の福利厚生も期待しています」と早速、自動車共済の見積りを依頼されました。
京都自治労連 第1898号(2017年6月20日発行)より