機関紙 - いまこそ憲法を職場と地域に生かそう 〜京都自治労連第85回定期大会〜
京都自治労連は7月20日、第85回定期大会をラボール京都で開催しました。今年は、憲法と地方自治法が施行されて70年、京都自治労連結成70年の記念すべき年に開催された大会です。
安倍政権による戦争法、「共謀罪」法強行など戦争する国づくり、森友学園、加計学園問題など「政治の私物化」への国民の怒りが大きく広がる中での大会となりました。
定期大会には、23単組、119人の代議員が参加。この一年間の取り組みの豊かな経験と教訓が活発に討論され、執行部提案のすべての方針が、全会一致で採択され、新執行部を選出しました。そして、新しい仲間を迎え入れ、11月の京都自治労連結成70周年を、全単組の組織的前進の中で迎えることを確認しあいました。
安心して住み続けられる地域を
大会は、議長にE代議員(宮津市職)、F代議員(府職労連)を選出、大会諸役員を選出し議事に入りました。
大会あいさつに立った池田豊委員長は、「京都自治労連の70年の歩みは、憲法と地方自治法とともに歩んだ70年であった」と京都自治労連の歴史を振り返り、憲法を踏みにじる安倍政権のもとで、「憲法がいきる住み続けられる地域を守ることが我々の役割だ」と強調しました。
つづいて3人の来賓から、連帯と京都自治労連への期待の挨拶が述べられました。
活発な討論に感動広がる
方針提案を行った松下書記長は、この一年間のたたかいの到達点を明らかにし、総括を行うとともに、新しい運動方針を提案し、活発な討論で方針の豊かな発展を呼びかけました。方針提案の柱は、次の内容です。?安倍政権打倒、改憲阻止、戦争法・「共謀罪」法の廃止、憲法を地域と自治体に活かす「憲法自治体づくり」運動の前進、?「地方創生」や「公共サービス産業化」による住民生活・地域破壊を許さず、だれもが安心して住み続けられる地域・自治体づくりをすすめる、?すべての労働者の賃上げ、生計費に基づく春闘を起点とする通年サイクルの賃金闘争の推進、?安倍「働き方改革」ストップ、長時間労働の是正、職場から予算人員闘争を推進、?大企業優遇、国民生活破壊の攻撃に、住民生活向上と地域経済回復をめざして、住民との共同の運動を広げる、?原発ゼロ、安全・安心の地域社会づくり、?米軍基地撤去、核兵器廃絶、平和と民主主義を広げる共同の運動を広げる、?自治体労働者、労働組合の要求を明確にして、京都府知事選挙勝利、民主的自治体建設の取り組み、?11月の京都自治労連結成70周年を増勢で迎えることを全単組の目標にして、あらゆる取り組みを組織強化につなげる。
執行部の方針提案を受けての討論は、16単組、23人の代議員が発言を行いました。どの発言も、執行部提案を積極的に支持し深める立場からの発言で、困難な中で職場・地域から奮闘している発言が相次ぎ感動が広がりました。
新委員長に福島功さん(府職労連)
今大会は、2年に一度の役員選挙が行われる大会で、新委員長に自治労連副中央執行委員長の福島功さん(府職労連)を選出するなど、新たな執行部体制を確立しました。
大会は、すべての議案を満場一致で採択し、「憲法を職場と地域のすみずみにいかす」「仲間を増やし、結成70年を迎える」ことを確認し、団結頑張ろうで大会を締めくくりました。
京都自治労連 第1901号(2017年8月5日発行)より