機関紙 - 原水爆禁止2017年世界大会in長崎 草の根の運動が実を結ぶ 核兵器禁止条約採択に感動と確信
8月7日から9日、原水爆禁止2017年世界大会が長崎市内で開催され、京都自治労連から府職労連、京都市職労、舞鶴市職労、執行部代表の計16人が参加しました。執行部代表の古谷執行委員からの報告です。
世界大会は、核兵器禁止条約が採択された感動と、この条約を力に核廃絶の運動をさらに広げようとの思いで熱気に包まれました。核兵器禁止条約の画期的な内容が語られた主催者や国連、世界各国からの報告に参加者は新たな運動に向けた確信を深めました。
世代をこえた核廃絶への願い
大会は「すべての国が速やかに核兵器禁止条約に参加し、完全廃絶に取り組む世論を大きく発展させよう」と呼びかけました。しかし、広島・長崎の地において核兵器禁止条約に署名しないと明言した安倍首相に対し、被爆者・国民の怒りと失望は膨れ上がっています。
唯一の被爆国である日本で、条約に賛成する政府をつくろう、9条改憲を狙う安倍政権を退陣させるために市民と野党の共同を発展させようなどの発言が相次ぎました。
高齢をおして参加した被爆者の懸命の訴えに、若い世代が応え、力強いエネルギーが胸を打ちました。被爆者とともに核廃絶に向けた新たな運動が前進する一歩を踏み出したことが実感できる世界大会でした。
参加者の感想
心揺さぶられた核廃絶への熱意:舞鶴市職労 Aさん
初めて参加しました。世界各国代表のヒバクシャをはじめとする草の根運動への敬意と新たな運動への決意に対し、参加者全員が核兵器禁止条約の運動の成果を喜び合い、称え合い、希望に向かって力強く歩んでいこうとの姿に心揺さぶられました。日本に限らず世界中にこれだけ核廃絶を求める仲間がいることを知り、私も貢献していきたいと思いました。
学び、知り、聞いて考え方が変わった:京都市職労 Bさん
初めて参加しました。被爆者の方が言われた「歴史を知って未来を見据える」との言葉と「私たちは微力ではあるが、無力ではない」との言葉が印象に残りました。参加するまでは核兵器を世界から全てなくすのは無理では、と思っていましたが、私の考えは変わりました。もっと知り、学ぶこと、そして今自分が出来る行動をしなければと思いました。
京都自治労連 第1902号(2017年8月20日発行)より