機関紙 - 「勝つことはあきらめないこと」現地で見た沖縄の姿 〜青年部沖縄平和ツアー2017〜
11月11日から13日、青年部は沖縄平和ツアーを実施し、4単組と本部から12人が参加しました。初日は県南部で沖縄戦の歴史を、2日目は県中北部で基地問題を中心に学びました。
「生きた証」が刻まれる礎
初日のガイドは、沖縄平和ネットワークの横田眞利子さん。平和祈念公園内で、沖縄戦で亡くなった約24万人が刻銘された平和の礎を前に横田さんは、「礎に名前が刻まれているのは、戦争で亡くなったことよりも彼らが『生きていた証』。戦争は命や人生、多くを奪う。絶対に繰り返してはいけない」と強調しました。その後、住民や日本軍が避難や生活などの場であった自然洞窟の轟の壕に入り、当時の状況を追体験しました。
基地問題は生活の一部
2日目のガイドは、伊波宏俊さん(沖縄平和ネットワーク)。嘉手納基地や九条の碑が建つ読谷村役場などを訪問後、名護市辺野古でグラスボートに乗船し、海上から新基地建設の状況や基地建設によるサンゴなどの生態系への影響について学習を深めました。東村高江のヘリパッド現場では、座り込みを続けてたたかっている方々から、「おじぃ、おばぁが命をかけてたたかってきた基地反対運動。私たちがやめるわけにはいかない」など、この間の運動や情勢変化などについて伺いました。伊波さんの「無関心は平和の敵、戦争の友。沖縄では諦めたら生きていけない」との言葉が印象的でした。
最終日は自由行動。参加者それぞれに思い思いの沖縄を満喫しました。
京都自治労連 第1908号(2017年11月20日発行)より