機関紙 - 待ったなし保育士の大幅増員 配置基準はすべて正規職員で 〜公民共同の保育士アンケート調査報告集会〜
11月17日、京都の保育事情を考えるプロジェクトが取り組んだ調査「保育者の働き方と意識について」の報告集会が行われ、40人が参加しました。
京都の保育士の処遇はいろいろ
昨年2月の「保育園落ちた」のブログが話題となり、解消されない待機児童問題、詰め込み保育など、保育の現場が大きな社会問題となりました。このような中で、京都自治労連、京都市職労、福祉保育労と奥野隆一元佛教大学教授が集まり、「公民共同で京都の保育問題に取り組むことが必要」と同プロジェクトを結成し、「京都の保育士の処遇はどうなっているのか」の調査を公立保育所、民間保育所、小規模保育所を対象に行いました。
調査は、調査用紙を2000部配布、591人から回答が寄せられました。
配置基準は正規職員で
報告では、仕事についてはここ数年、「きつくなった」と実感する保育士が50%を超え、そのことが原因で9割近い保育士が不安や悩み・ストレスを感じながら仕事をしている実態などが報告され、保育士の大幅増員の必要性が明らかとなりました。
続いて集会では、公立・民間・小規模の保育職場の実態について交流。京都市職労からは養生保育所のAさんが、京都市立保育所の現状について発言。会場からの発言などもあり、交流を行いました。
最後に集会は、調査結果をもとに自分たちの働き方を可視化すること、最低基準である配置基準はすべて正規職員で担えるように、根本からの改善を求めて頑張ることを確認しました。
京都自治労連 第1908号(2017年11月20日発行)より