機関紙 - 京深層水
今年もあとひと月。毎年この時期に発表される流行語の年間大賞に今年は、「忖度」が選ばれた。言わずと知れた森友・加計学園疑惑である。
「真摯に」「丁寧に」との安倍首相の物言いとは裏腹に、現在開会中の国会での論戦でさらに疑惑は深まっており、安倍昭恵・加計孝太郎両氏の証人喚問が待たれている。
実は京都産業大学も加計学園同様、獣医学部新設を目指していた。国家戦略特区のメニューとなった際に、京都府とともにプレゼンした資料を内閣府の担当者は、「直ちにHPで公開する」と言っていたにもかかわらず、その後、数カ月放置され、その間に加計学園がこのプレゼンと酷似する内容で申請しており、盗用の疑いがとりだたされている。しかし、なぜか京都産業大学関係者には箝口令が引かれ、京都府も抗議さえしていない。
まさか、京都府が安倍政権の意向を「忖度」し、圧倒的府民が求めている真相解明に背を向けているなどとは考えたくないが、真相はいかに。(F)
京都自治労連 第1909号(2017年12月5日発行)より