機関紙 - ここは本当に日本なのか 目の当たりにした沖縄の現実 〜青年部沖縄平和ツアー〜
青年部は、11月13日から15日にかけて沖縄平和ツアーを実施、9単組27人が参加しました。
今回の平和ツアーは漠然と「平和」を考えるだけではなく、自治体労働者、自治体労働組合として、地方自治の視点から「基地問題」を考えることを目的に、過去の沖縄戦から現在の米軍基地問題について深く考える機会となりました。
「もう終わりにしたい」
普天間基地移設先とされる名護市辺野古、自然豊かなやんばるの森に米軍ヘリパッドが建設されようとしている東村高江、そこでは座り込みや反対運動が1日も休まずに続けられていました。ただ平和に安心して暮らしたい、そう願う住民の思いを踏みにじる国の姿勢は正さなければなりません。同時に住民と対立する公務員労働者の姿に、本当は住民と同じ思いを持っているのに「仕事」として住民生活を脅かすことをしなければならないことに理不尽さを感じました。
現地に自分の足を運び、目で見る、耳で聞く、そこへ行くことでしかわからない「沖縄」を一人ひとりが感じたに違いありません。
「座りたくて座っている訳ではない。早く終わりにしたい」―――高江で座り込みを続ける伊佐さんが語ったこの言葉に、自治体労働者として住民とどう向き合っていくべきか、住民と行政の関係について、深く考えさせられる事になりました。
京都自治労連 第1740号(2010年11月20日発行)より