機関紙 - 17確定闘争 〜総務省の不当で異常な攻撃のもと 職場からのたたかいで要求の前進勝ち取る〜 「全労働者の賃上げ」掲げ、18春闘に
今年の確定闘争では、総務省による「ラスパイレス指数」を使った賃金引下げの不当で異常な攻撃の中、各単組の職場からの粘り強いたたかいによって、様々な要求の前進を勝ち取りました。17確定から18春闘へ引き続き奮闘しましょう。
給料表の改定では、月例給の勧告がなかった京都市を除くすべての単組で、国または府勧告に基づき、17年4月に遡及する回答を引き出しました。宇治市職労は、賃金改悪提案の撤回をめざし、越年してたたかいます。また、城陽市職労、京丹後市職労も越年となっています。
現給保障が18年3月末で終了する問題
現給保障の延長に向けて奮闘している単組の他、宮津市職では、減給対象者に対して次期昇給時期に一定の緩和措置を講じる回答を引き出しました。その他の単組(京都市職労・与謝野町職除く)では、18年3月末終了の回答にとどまっています。
ラス指数を口実とした賃金改悪攻撃
京都市では、3年間の緩和措置を設けさせたものの、原則55歳昇給停止が導入。宇治市では、生涯賃金で最大1000万円以上もの減額となる改悪提案がされ、市職労は撤回を求めてたたかい越年に。向日市では、ラス指数対策を理由に、府行政職給料表から国行一給料表への切り替えとなり、現給保障の終了と重なり大きな賃下げとなります。
人事評価制度問題
2016年4月1日からの義務化の中で、本格実施提案が相当数の自治体で出てきました。京都市職労は、成績上位者への給与反映の提案を、押し戻し継続協議に。舞鶴市は、係長級の勤勉手当に19年度6月から成績反映を行うとしています。京丹後市職労は、当局の管理職の勤勉手当への反映に反対し、継続協議とさせています。
賃金ラインの改善など
舞鶴市職労は、1級在職者の昇給改善と2級昇格改善、宮津市職は、2級昇格と3級昇格を前倒しする回答を引き出しました。
退職手当問題では
京都府は、来年1月1日からの実施に固執、府職労連は「職員の生活を狂わす」と当局を厳しく追及し、一定の緩和措置を取らせたものの、1月1日実施となりました。
京都自治労連は、12月26日に退職手当組合との交渉を行います。全当該単組の参加で要求を前進させましょう。
17確定闘争は、大変厳しい情勢のもとでしたが、粘り強いたたかいで要求の前進を勝ち取った単組も生まれました。引き続き「すべての労働者の賃上げ」めざし、18春闘へつながるたたかいを進めましょう。
京都自治労連 第1910号(2017年12月20日発行)より