機関紙 - 明治150年に抗するキーワードは『自治体の平和の力』 〜南部自治体学校開かれる〜
2月25日、宇治市において南部自治体学校が開催され、50人の市民や自治体労働者が参加しました。
「近代日本から見た憲法と地方自治」と題して講演を行った本庄豊さん(宇城久地区労議長・立命館宇治中学校・高等学校教員)は、「明治150年キャンペーン」に抗して考えるキーワードは「自治体の平和の力」と語り、高知県四万十市の幸徳秋水を顕彰する活動を紹介しました。
秋水は、日露戦争のときに非戦・自由平等を唱えたために明治政府によって処刑されたジャーナリスト。彼の出生地の四万十市では、2000年に市議会が顕彰の決議を採択し、2011年には「自由平等、非戦平和を唱えた先覚者」として記念事業を実施。本庄さんは「これが自治体の平和の力ではないか」と紹介しました。
報告では、元京都府広報課の梶田富一さんが、蜷川虎三知事時代の憲法普及活動をめぐるエピソードを紹介。標語「憲法を暮らしの中に生かそう」の誕生秘話を報告しました。また、社会福祉士の仙田富久さんが「子どもの貧困〜自治体をどう動かすか」について報告を行いました。
京都自治労連 第1915号(2018年3月5日発行)より