機関紙 - ことわざ辞典 ウサギに学ぶ人生訓 あなたの生き方を教えます
2011年は「ウサギ年」。人は昔から、親しみを込めて「ウサギ」をことわざなどに登場させてきました。では、ウサギが教える生き方とは・・・。
「ウサギの上り坂」 ウサギは坂道でもどんどん走って登る動物。そんな姿をイメージして、仕事や物事が順調に進むことを意味します。今年はぜひ「上り坂」でいきたいものです。
「ウサギの耳」 長くて大きな耳が特徴のウサギ。遠くの音や小さい声もよく聞こえそう。そんなことから、人が知らない話を、よく知っていることを指して、こういいます。でも、「地獄耳」が過ぎると、人から疎まれることも。
「ウサギのワナにキツネがかかる」 ウサギより大きくて、毛皮も貴重なキツネ。思いもかけない幸運についガッツポーズもでてしまいます。でもこんなラッキーも、日ごろの努力があればこそ、です。
「ウサギを得てワナを忘れる」 ワナでウサギを捕まえたのに、ワナの存在をすっかり忘れてしまうという例え。だれかの協力あればこそ大成功した仕事。それを忘れてはいけません。
「株を守ってウサギを待つ」 ウサギが切り株にぶつかるのを見た人が、2度目を期待して切り株を見続けたという故事から、古いことにこだわって進歩しないことの例え。
その他には「ウサギの昼寝」、「二兎(と)を追う者は一兎を得ず」があります。
京都自治労連 第1743号(2011年1月5日発行)より