機関紙 - 安全でおいしい、ふれあいのある給食を子どもたちに 〜より豊かな学校給食をめざす第38回京都集会〜
2月9日、「より豊かな学校給食をめざす第38回京都集会」が京都市内で開催され、のべ130人の市民が参加。中学校給食の実施をめぐる取り組みの現状や、この間増えてきた民営化・民間委託の動き、食の安全などについて意見交流が行われました。
伝えたい和食のすばらしさ
記念講演は、日本料理店「分(わけ)とく山(やま)」総料理長の野洋光さんが、「和食のすばらしさ 伝えたい」と題して講演。野崎さんは、福島県出身であることにも触れながら、バランスの取れた日本食が崩れてきた要因の一つとして、「昭和30年代、アメリカで余った小麦を日本が大量に買わされ、学校給食がパン食へ変わり、牛肉などの輸入自由化で食生活が欧米化し、伝統的な食文化が伝わらなくなった」と指摘。気候風土に適した発酵食品や酵素などを取り入れた調理が最も日本人の体に合ったバランスの取れた食事と強調し、「子どもたちに和食の素晴らしさを伝えてほしい」と呼びかけました。
?教育としての給食?運動強めよう
金井多恵子事務局長が基調報告。府内の中学校の給食実施率が35・7%、全国で下から2番目。このような中で、各地で中学校給食の実施を求める運動が前進していることや、中学校給食実施と引き換えに小学校給食が民設民営になった宮津市などの動きについて報告。「子どもたちの健やかな成長発達を保障するために、教育としての給食を求める運動を強めよう」と訴えました。
だしの力で?和食?好きに:大山崎町職 Aさん
私は、大山崎町の保育所担当栄養士をしています。「本当の日本料理を知らない子どもが増えている」という話が印象的でした。保育所のメニューで、カレーやハンバーグなども人気ですが、だしなどをうまく利用して、何よりも子どもたちに?和食?が好きと言ってもらえる食育をしていきたいと思いました。
京都自治労連 第1938号(2019年2月20日発行)より