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機関紙 - 第27回 自治体保育労働者の全国集会in京都 〜公的保育制度を守り充実を 全国から850人超が参加〜

第27回 自治体保育労働者の全国集会in京都 〜公的保育制度を守り充実を 全国から850人超が参加〜

カテゴリ : 
組合活動
 2019/3/11 18:30

 2月23・24日、「第27回自治体保育労働者の全国集会」が西陣織会館(京都市上京区)で開催されました。2日間でのべ850人を超える参加者があり、1日目の全体会では、記念講演や基調報告に続いて文化企画としてプロの噺家による落語もあり、集会は明るい笑い声に包まれました。

 2日目は、5つの分科会と3つの講座が行われ、どの会場も全国の保育現場の経験や悩みなども交流し、聞いて、学んで、語って、元気が出る集会となりました。

幸せになるため、声を上げよう

 集会のオープニングは、京都市職労保育士の『チャイルドロック』によるヒップホップダンスで幕が開きました。

 記念講演は、西郷南海子さん(安保関連法に反対するママの会・発起人)が、「ママが子どもの未来にできること」と題して講演。西郷さんは、学生出産を経て3児の母親。その経験にも触れながら、「子どもの権利を守るには、行動することでしか実現できない」「保育士が大切にされる世の中へ、子どもも大人も幸せになるために声を上げていこう」と呼びかけました。

質をおざなり―政府の保育政策

 基調報告を行った全国実行委員会事務局長の武藤貴子さんは、保育情勢について触れ、「幼児教育・保育の無償化」は本来歓迎すべきだが、国が進めようとする内容は、貧富による格差の拡大や公立保育所がなくなる危険性、待機児童の増加が予想できる問題点があることを指摘。またこの間、発生している保育士の一斉退職などの問題は、「保育の質をおざなりにしてきた安倍政権に責任がある」と政府の責任を厳しく追及し、「保護者・市民との共同広げ、公的保育制度の堅持・充実を勝ち取ろう」と呼びかけました。

 参加者が楽しみにしていた文化企画では、米朝事務所所属の落語家・桂米二さん、桂弥太郎さんが登場し、味わいのある語りで参加者は爆笑の連続、大いに楽しみました。
 来年の同集会は、北九州市で開催されます。


落語の世界に引き込まれ:亀岡市職 Aさん

 落語絵本が好きな息子と一緒に参加しました。喜ぶだろうと思い連れて行きましたが、あまり乗り気ではありませんでした。しかし始まってみると、すぐに落語の世界に引き込まれ、大笑いの連続でした。子どもも楽しめる短いお話、馴染みのあるお話から、大人が笑えるお話と、短い時間でしたが、とても濃い内容で、楽しませて頂きました。

楽しく学び、気付けば笑顔に:与謝野町職 Bさん

 体育遊びでどんな力が育つのか。また、段階的に体育遊びを展開させるにはどうすれば良いのか。多くの事例や実践を交えて教えていただきました。
 体験した遊びは、どれも簡単だけど楽しく、初対面の方ばかりではじめは恥ずかしさもあったのですが、気付けば笑顔になり、声まで出して楽しんでいました。
 明日からの保育に取り入れたいです。

声を上げることの大切さ実感:京都市職労 Cさん

 23日のミニ学習会では、政府が行おうとしている幼児教育・保育の無償化の危険な面をわかりやすく説明してもらいました。今のままでは、子どもの保育環境や保育士の働く環境がより酷くなると危機感を抱きました。全国の保育士がより良い保育環境を確保するために運動をしていること、声を上げる大切さを実感した2日間でした。


京都自治労連 第1939号(2019年3月5日発行)より

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