機関紙 - 京 深層水
京都勤労者学園が先日、「『勤労者の生活の充実』に向けたニーズと働き方についての意識調査」の結果を公表した。
報告冊子を見て、「なるほど、そうなのか」と思うことがあった。例えば、働く目的として、「生活の維持・稼ぐ手段」と回答した人が89.6%と圧倒的であったこと、また生活を充実させるために私的な時間に「今」していることの一番多い回答が「家事」(46.1%)だったこと―等々である。
仕事と生活のバランスは、男女とも「仕事、家庭、私生活ともに優先」との回答が43.2%と最多である一方、男性では「仕事優先」が3割を超え、特に勤務時間が一日平均「11時間以上」の人では「仕事優先」が43.3%であった。この結果からも、労働時間と仕事に対する意識に相関関係があることは明らかで、ワーク・ライフ・バランスの実現には「休日の増加」(34.0%)や「給与条件の改善」(33.8%)などが必要であることを経営者のみなさんは特に肝に銘じるべきなのではなかろうか。(F)
京都自治労連 第1944号(2019年6月5日発行)より