機関紙 - 組合に入ったョ 伊根町のいいトコもっと知ってほしい …伊根町職
今年、伊根町に新規採用されたのは、男性3人、女性4人の合計7人。今回の取材を申し込んだところ、女性4人全員が忙しい中、集まってくれました。聞けば、みな伊根町に思いを持って就職した方ばかり。このコーナーでは書き切れないドラマがありました。
生まれ育った町に恩返し
「子どもの頃から保育士になりたかった」と話すのはCさん。兵庫の学校で勉強して、そのまま兵庫の保育園に就職。「とにかく子どもが多い保育園で、子どもも預けにくる保護者もせわしなくて…私が思う保育園じゃない!疲れちゃいました」と振り返ります。生まれ育った伊根町にもどり、保育士として再出発。「ホッとした気持ちです。子どもと落ち着いて接することができます」とニコニコ。「Cさんは私の子の担任なんですよ」とDさん。Dさんも伊根町出身で、「兵庫の病院で管理栄養士として働いていました。出産で地元に戻って以来、やっぱり伊根町がいい!と役場の試験を受けました」「地域住民の生活に関わる仕事ができるのがうれしい。恩返しする気持ちです」と、Dさんも地元で住民に役立つ仕事ができることに意気揚々としています。
町をもっと知ってほしい
神奈川で働いていたというEさん。「連日22時、23時まで働いて、それが何年も…」。義肢や義足などを作る会社でやりがいはありましたが、ワークライフバランスが大きく崩れてしまったようです。「出身は隣の与謝野町なのですが、京都の北部のこと、みんな知らないんです。ちょっと悔しかった」「ようやく会社を辞めることができて、地元に戻ってこれました」。その横でうなずきながら話を聞いていたFさんも、お隣の京丹後市出身。「実は…京丹後市に住んでいるのですが、伊根町には来た事がなかった…」と照れ笑い。友だちから『伊根カフェ』の話を聞き、伊根町に来て、ハマってしまったとのこと。「すごくホッとするんです」。EさんもFさんも、転職するなら人の役に立つ仕事をしたいと思っていたところ、伊根町職員の募集があり応募したとのこと。
住民に信頼される仕事がしたい
4人とも、ここでは書ききれないほどのドラマを経験し、伊根町に就職したんだなあと感じる取材となりました。4人の共通の思いは、『住民と役場の距離が近い』ということ。住民生活課のFさんが、「町の人みんなが優しく親しみもって話してくれる」と話したとき、Cさん、Dさん、Eさん、みんなが笑顔でうなづいていたのが印象的でした。
京都自治労連 第1945号(2019年6月25日発行)より