機関紙 - 組合に入ったョ 故郷の村が元気になる手助けがしたい…南山城村職
南山城村は、京都府東南端に位置する府内唯一の村です。今年4月、新規採用で6人の仲間を迎えました。今回は、「生まれ育った村に6年ぶりに帰ってきた」と話す、笑顔が凛々しい理系の新卒男子にお話を伺いました。
寮と学校の往復だけ
Bさんは地元の中学校を卒業後、愛知県の高専に進学。卒業後も、愛知県内の理系大学にすすみました。「寮と学校を往復する毎日でした。勉強が忙しかったし、寮の仲間とちょっと遊ぶぐらい」と振り返ります。就職試験も何社か受け、内定ももらっていたそうで、Bさんの口からは大手の会社名が…。「このまま会社で『製造だ!研究だ!』でいいのかなあ?と考えてしまいました」とBさん。故郷に戻って地元の役に立つ仕事ができないかと南山城村の採用試験を受けました。
大学では、ハウス内のCO2をコントロールしてトマトの生育変化などを見る研究をしていたそうで、「農業振興に役立ちますね」と返すと、「理系と言っても、土木とか建設ではないので…」と謙遜気味。この間の台風や豪雨の被害を気にしているようです。「何でもできる職員になりたいですね」とキリッと顔が引き締まります。
村が元気になるといい
就職して3ヶ月。Bさんは村づくり推進課に配属され、施設管理を担当しています。「老朽化と昨年の台風豪雨の影響で雨漏りしている施設があり、気になります。住民の利用率が高いところですから」とBさん。週3日、4日は施設回りで外に出ているそうです。「雨や風が強かったりすると気が気でない」と責任感?も。現場に行くと知り合いも多く、「よう帰ってきた」と声を掛けられるとのこと。「役場の職員になったのだからもっともっと人とのつながりを広げ、大切にしたいですね」と話してくれました。
6年ぶりに故郷に帰ってきたBさんは、「道の駅ができていて、平日も賑わっていてびっくりです」。「村を元気するため、がんばりたい」と抱負を語ってくれました。
京都自治労連 第1946号(2019年7月5日発行)より