機関紙 - いのち暮らし守る仕事 誇りがある! 「違法発言」で職場は混乱 「申し訳なかった」と謝罪 〜年末年始問題で自治振興課長に抗議申し入れ〜
京都自治労連は「年末年始の加給金」問題についての府の強権的・強制的な「調査」「廃止指導」についてこれまでも抗議・要請行動を行い、また、新聞社にも同趣旨の申し入れを行ってきたところですが、2月16日に改めて抗議申し入れを行いました。
宇治市では、自治振興課長による「違法と指摘しているのに(継続は)考えにくい」との発言の新聞報道を根拠に、住民監査請求が出され、支給の保留状態に至るなど、課長の不用意な発言で職場に混乱をもたらしています。当日は、府内各単組からも参加しての抗議行動となり、消防職員も参加し怒りの声を伝えました。
主なやり取り
組合側:消防職場では、市民のいのちと安全を守るために、24時間拘束(16時間労働)で頑張っている。家族も犠牲になっている。これに対して、市長の裁量で加給金が出ている。宇治の歴史の中で作ってきたもの。その事を前提でみんな働いている。しかし、課長の発言によって悪いことをしているかのように新聞報道され、仕事に対する誇りが傷つけられた。その件について謝罪を。
課長:「ヤミ手当」と言う言葉は使っていない。
組合側:宇治の加給金は「違法」と言えるのか。せめて謝罪すべき。名誉を傷つけられた。
組合側:「違法」と課長がコメントしたので新聞が『ヤミ手当』と報道した。市民のために、年末年始も一生懸命働いているのに、コメントによって、みんなそんな目で見られているんだ。「『ヤミ手当』もらっている」と。
課長:謝る話ではない。
組合側:宇治市では、府から、「違法」と指摘されたことはなく、また「廃止に向けて組合と協議する」と表明しているのに、「違法」発言は不用意すぎる。
課長:私は、「違法の恐れがある」といった。
組合側:それなら、なぜ、すぐ新聞社に抗議せよ。
組合側:宇治では、清掃の仲間は、12月30日まで全市のゴミ収集をしている。どれだけ市民に喜ばれているか。あなたの発言で、本来支給されるべき手当がストップされている。
組合側:福知山市では、当初、廃止の対象でなかった非正規職員の年末年始加給金が、自治振興課の指導で廃止となった。低賃金の非正規職員がどんな思いで働いているのか分っているのか。
・・・等のやり取りの後
課長:私は、消防職場の実態、労働時間と拘束時間があることは知らなかった。勉強させてもらう。
不明確な規定だったのは事実。条例で定めのないもの、明確な規定がないと、違法の恐れがあるので止めていただきたいと思っている。
きつい言い方だった。申し訳なかった。
組合側:課長の言葉を謝罪としてうけとりました。
春闘自治振興課交渉には全単組から参加しよう。
京都自治労連 第1746号(2011年2月20日発行)より