機関紙 - 京深層水
総理主催の「桜を見る会」を巡る疑惑が、連日報道され、先日の京都新聞によると、総裁選5ヶ月前に開催された昨年4月の「桜を見る会」に、自民党の京都府議全員が招待されていた。
税金を使った公的行事に1万5000人を招待。うち自民党関係者枠が過半数を超える。
「桜を見る会」の私物化は、公職選挙法で禁止されている買収行為そのもので、法治国家である日本の行政庁トップによるモラルハザードが、今や政権全体に広がりはじめている。内閣府は、野党が質問のために資料請求した1時間後に、「総理・長官などの推薦者」と「与党による推薦者」の名簿を廃棄処分した。安倍政権下で公文書の隠蔽・改ざん・破棄が当たり前のように行われ、総理をかばうための答弁を重ねる官僚たち。
本来、公務員は「公僕」として国民に尽くす存在であるにもかかわらず、今や安倍政権を守るために何でもする「下僕」化の進行を憂うのは私だけではないだろう。(F)
京都自治労連 第1956号(2019年12月5日発行)より