機関紙 - 年末交渉でほぼ全員の報酬額アップ!みんなで築いた到達に広がる確信 〜城陽市嘱託職員学習・交流会〜
仲間を増やして働きがいある職場に
城陽市職労嘱託職員協議会準備会は、年末確定闘争で嘱託・臨時職員の報酬額のアップを勝ち取りました。協議会準備会では、さっそく「スマイル」(機関紙)で内容を伝えるとともに、2月8日に、今回の改定の説明と職場交流を兼ねた学習・交流会を行いました。
交流会には、この間の運動で勝ち取った育休を取得し、初出勤の仲間も参加、大いに盛り上がりました。
「嘱託職員なしでは日常業務が回らないのに、賃金や労働条件は低く抑えられたまま。現状を何とか改善したい」と城陽市職労嘱託職員協議会準備会が結成されたのが2007年11月。嘱託職員には、一時金や定期昇給(経験年数加算)もなく、夏期休暇も病気休暇も、個人ロッカーもない状態で、市議会においても“嘱託職員27年間昇給なし”と話題になるほどでした。
準備会の3年間は、困難な中で励ましあって粘り強く取り組んできた3年間です。お弁当を持ち寄っての昼休み学習・職場交流会を開き、学んだ事や職場の声をニュース『スマイル』に載せ嘱託・臨時職員に届けました。寄せられた声を要求書にまとめて当局との交渉を重ね、少しずつ要求の前進を勝ち取ってきました。そして、昨年末の確定交渉では、嘱託・臨時職員のほぼ全員の報酬額のアップを実現させたのです。
しかし、嘱託・臨時職員の置かれている実態は根本的には変わっていません。交流会の中でも、「子どもの急な発熱でも忙しく休めない。家族の協力で、何とか働き続けられている」、「会議や研修に正職員が行けば、職場は嘱託職員だけになることもしばしば」「『残業をしたらダメ』と言われている中で、窓口対応で時間がかかるケースもあり、時間内で全ての仕事をこなすため、必死に取り組んでいる」「嘱託職員は、便利使いしてもかまわないと思っているのではないか」「何年働いても同じ賃金では、モチベーションが上がらない」など切実な声が続きました。
準備会では、3年間の歩みの中で頑張って前進させた諸制度を周知徹底するとともに、『頑張れば要求は前進する』ことを合言葉に、組合の仲間をもっともっと広げ、嘱託・臨時職員が安心して働ける職場づくりのために奮闘しています。
城陽市嘱託職員協議会準備会
3年の歩み
〜声を上げれば何かが変わる〜
2007年7月
・夏期休暇(2日)の付与
2008年4月
・年次休暇の時間単位での取得、年次休暇の時間単位の翌年繰越
・ロッカーの設置(30H以上の職員)
2008年5月
・育児休業制度の新設(無給)、妊婦健診休暇(5日有給)の付与
・駐輪場の整備
2009年8月
・風水震火災等災害又は交通機関の事故による勤務不能休暇(有給)
・妊婦健診休暇の充実(有給)
・病気休暇(無給)・介護休暇(無給)
・子どもの看護休暇(無給)
2010年4月
・病気休暇の有給化(90日中有給3日)
2010年6月
・短期介護休暇(無給)1の年度において5日の範囲内
京都自治労連 第1746号(2011年2月20日発行)より