機関紙 - 福山和人さんに聞く…市政を市民に取り戻す 市職員の力を結集して…京都市長選挙
1月19日告示、2月2日投票の京都市長選挙に立候補を表明した福山和人さん。京都自治労連弁護団の一人として、私たち自治体職員、職場と自治体行政を見守ってきました。その福山さんが「このままではあかん」と、市長選に立候補を表明しました。そのおもいを聞きました。
福山 和人(ふくやま かずひと)さんのプロフィール
1961年3月生まれ、58歳。立命館大学卒。2001年弁護士登録。家族は、妻と子2人。
労働弁護団幹事、自由法曹団常任幹事、自治労連弁護団。
ジヤトコ偽装請負解雇事件、関西建設アスベスト京都訴訟、大飯原発運転差止訴訟など、住民、労働者の立場に立った事案を多く担当。
全力で住民のくらしを応援する市政に
Q1 今の京都市政をどのように変えますか?
政治は、大金持ちや一握りの権力者のものではありません。日々懸命に生きている市民のためにあるべきです。「老後のために2000万円貯めとけ」と言われるけれど、庶民はそんなことを言われるまでもなく、自分の力で家族のため、子どものため必死に生きています。本来は、国が庶民のために頑張らなあかんけどそれを怠けてる。それならせめて、京都市が市民のために必死になってやらなあかんと思います。
京都市がその気になればできることはたくさんあります。私が公約に掲げた「くらし応援すぐやるパッケージ」は、全員制中学校給食の実施、子どもの医療費無料化の拡充、給付制奨学金の創設、老人医療費の窓口負担軽減、公契約条例の改正で時給1500円をめざすなど、市民の切実な願いが詰まっています。実施に必要な予算は合計年70億円で、市の一般会計予算8000億円の1%未満です。現市長はお金がないと言いますが、ないのはお金でなくやる気です。私は、きちんとした財源を示して、市民のための施策を計画的に進める市政に切り替えます。
風通しの良い市政のもと、現場力を高める
Q2 自治体労働者への期待は?
私が思う市長の役割は「リーダー」ではなく「御用聞き」です。答えは市長室にあるのでなく、現場にあります。現場に近いところに職員と権限と予算を配置し、住民の自治の力と職員の経験・知識をコラボさせ、地域のことは地域で解決できるような仕組みをつくります。まちづくりの課題、福祉など住民サービスの課題について、職員の皆さんが持っておられる経験値や叡智を、できる限り風通しの良いかたちで結集して、皆さんの思いをダイレクトに反映できるような市政運営にしたいと思っています。
自治労連の皆さんは、「地域住民の繁栄なくして、自治体労働者の幸福はない」という、すばらしい原点に立った運動をされています。私もまったく同じ思いです。一緒に住民の暮らしを全力で応援する市政をつくっていきましょう!
京都自治労連 第1958号(2020年1月5日発行)より