機関紙 - 京 深層水
国民的タレントである志村けんさんが亡くなられ、日本でも感染者が増加の一途をたどる中、未知のウイルスへの脅威を若者も含め感じはじめている。
緊急事態宣言が出され「ロックダウン」(都市封鎖)がされるとの憶測が飛び食料品の買い占めに走る人もいる。政治家は国民の不安を助長するようなことを軽々しく言ってはならない、たとえそれが医療崩壊をもたらさないためであったとしても。
この間、新型コロナの相談窓口である保健所は統廃合や広域化により全国的に減らされてきた。また、感染症など不採算分野を担う公立病院の統廃合が強行され、さらに、公立・公的病院の再編統合が目論まれている。
コロナ禍の1日も早い終息を願ってやまない。と同時に、終息した際に私たちが何を教訓として次に備えるのか。現状を是とするのではなく、国民・住民のいのちを守るための公衆衛生や医療の充実などしっかりと課題として捉えておくことが必要ではなかろうか。(F)
京都自治労連 第1961号(2020年4月5日発行)より