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機関紙 - 使命感で頑張っているが限界…至急大幅増員と緊急財政支援を…自治体病院労組座談会

使命感で頑張っているが限界…至急大幅増員と緊急財政支援を…自治体病院労組座談会

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組合活動
 2021/1/5 10:10

看護師はやりがいある仕事

新型コロナ感染拡大第3波が深刻な事態です。昨年12月、京都では、コロナ患者を受け入れている14病院長が連名で緊急訴えを出すなど、緊迫した状況が続いています。"今、京都の医療現場で何が起こっているのか""何が必要か"を、府職労連医大支部のE支部長、京都市職労病院支部のF書記長、京都医労連のG委員長に話し合っていただきました。

―コロナ感染症病棟の現状と、そこで働く看護師の状況はどのようになっていますか。

E:医大では、コロナ専用の重症者を受け入れる病院として、中心となる5床の病棟をはじめ、全体15床の病床があります。第3波の感染拡大で重症者病棟は満床の状態です。

重症者病棟の看護師は、医療がひっ迫し、12人から18人体制へ。今は、他病棟からICU経験者を集め体制を組んでいます。勤務体制は、医大では初めての2交替制で、夜勤は12時間の長時間の激務。常に感染の危機にさらされ、家族に感染させるのではないかとの不安を抱えながら極度の緊張感の中で勤務しています。看護師は、使命感と責任感で頑張っているのが現状です。

11月の一般病棟看護師のコロナ発症は、幸いクラスターに至らず終結したものの、第3波の影響で外来・救急でもコロナ対応が増えてきています。

F:市立病院では、コロナ感染者は軽症〜重症(酸素吸入・人工呼吸器まで)を受け入れています。急変して、人工呼吸器を使用する場合は、ICU病棟にある陰圧室(1床)で対応しています。

結核患者などを受け入れていた感染症病棟を、コロナ病棟として20床で使い、看護師は8人体制で、夜勤は通常は1人(重症者が出ると2人夜勤)で行っています。

患者さんには高齢者も多く、介護が必要な方や認知症の方など、看護以外の事で大変注意が必要になる方も増えています。

コロナ病棟では、病棟で発生するほとんどの業務を看護師だけで行わなければなりません。病室の床掃除から給食の食べ残し処理、食器消毒、エレベーター消毒など、一般病棟では、看護師以外の職員が担当している仕事もすべて看護師が行います。

一般病棟では、PCR検査結果待ちの患者を受け入れており、その患者の対応も陽性者同様です。

G:民間病院では、病院に行くとコロナの感染リスクが高くなるという理由から、外来受診や入院を取りやめる患者さんが多く出て、ほとんどの医療機関が深刻な赤字になっています。看護師を増やすべきですが、逆に、賃下げや一時金の削減が行われています。

高齢者の患者さんは、急に一人で閉じ込められる等の環境の変化によって、認知症が進行し症状が悪化するなどを聞いています。

看護師へも心無い言葉が

G:クラスターが発生した時に、「親が病院に勤務している子どもは保育所に来るな」、ご主人は「会社に来るな」といわれたとの話もあります。

F:「子どものSNSで"〇〇のお母さんが市立病院の看護師やから、あんまり遊ばないように"と書き込まれているのをみて、涙が出た」という話を聞きました。

E:医大でも「(他からの子どもへの影響を避けるために)子どもには、感染病棟で勤務していることを伝えていない」など同様の話を聞きます。

通常の医療・看護にも大きな影響が出ています

E:そもそも、看護師が足りずギリギリの人員体制で病棟が運営されています。コロナ病棟を立ち上げるために、様々な病棟から人が集められました。人工呼吸器の取扱に慣れている循環器病棟からも多く出しており、病棟からは、「心停止など突発的な急変がある職場なので、安全面で危険を感じる。本当に看護師を返してほしい」と、切実な声が寄せられています。

そのような中で、医大では、「病院を維持するために」と二交代制勤務の提案が当局よりありました。12時間以上にも及ぶ長時間夜勤労働を、看護師に強いる働き方が、患者サービスを向上させ、看護師を大切にする働き方でしょうか。大幅人員増で夜勤回数を減らし、労働時間を減らすことこそ求められています。時間を区切った拙速な提案ではなく、メリット・デメリットを示し、徹底した職場議論と労使合意を前提に組合との話し合いを尽くすべきです。

F:コロナ第1波・第2波に関係なく、普通どおりに外来診療を行っていましたが、院内でクラスターが発生し、その時期に一旦、外来と救急・健診センターをストップしました。落ち着いてから、再開しましたが、患者さんが来ない状況があり、かなりの赤字になっています。病院は、経営を立て直したいからドンドン救急患者を受け入れています。病床稼働率は平時より減っていますが、忙しさ、煩雑さは増えています。

G:クラスターが発生したある病院では、患者の受診控えもあり大幅な赤字で、一時金が大幅にカットされ、病床も4分の1ほど削減されると聞いています。

政府は、もともと、全国で30万床ほどの削減計画を立てていましたが、このまま、医療機関に対して緊急の財政支援策を行わなければ、何もしなくても病院が潰れる事態になるのではないでしょうか。

医療を、看護を守るために

E:組合で「意見箱」を置いているのですが、先日、「医療従事者には、ありがとう!っていいながら、病院職員のボーナスを減らすのはおかしい。私たちは、命がけで働いています。」と書いてありました。その言葉にみんなの共通の思いを感じるとともに、励まされました。看護師の仕事がニュースに出ない日はありません。看護師の仕事に対する評価が、コロナ前とは違って、大きく変化していると実感します。

F:病院への、患者さんや市民からのメッセージには、「これからも頑張ってください」「親切にしていただいた」等の声が増えてきているそうです。私たちは、もっともっと、市民にアピールすることが必要だと思います。

G:看護師は激務だけれど、素晴らしい仕事です。だから皆頑張れるのではないでしょうか。コロナに打ち勝つためにも、全ての医療労働者が力を合わせ、市民と連帯し、政府に必要な緊急の財政支援、看護師の大幅増員と労働条件改善を実現させましょう。アフターコロナには、看護労働が光り輝くそんな将来にしたいですね。


京都自治労連 第1970号(2021年1月5日発行)より

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