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機関紙 - 絶えることない不安と緊張に使命と誇りをもって…京丹後市職労 住民の命「水」を支える影の立役者

絶えることない不安と緊張に使命と誇りをもって…京丹後市職労 住民の命「水」を支える影の立役者

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組合活動
 2021/1/5 9:30

京丹後市は、平成の大合併で6町が合併、各町にあった水道施設(浄水場)の管理・運営を担っているのが上下水道部施設管理課の皆さん。生きていく上で欠かせない「水」を供給する仕事について、HさんとIさんにお話を伺いました。

大阪府より多い施設それぞれに特徴

最初に、普段どんな仕事をされているのか聞くと「浄水場への取水から、浄水場の稼働管理、各家庭に水が届くまでの配水管理です」とサラッと答えるHさんとIさんですが、その仕事内容を聞くと、とても複雑です。

京丹後市の浄水場は、大小あわせて57ヶ所あります。「山あり谷あり海ありの京丹後市ですから施設は、集落ごと、町ごとにあります。数なら大阪府全体の数より多いと聞いています」とIさん。「それぞれの施設に特徴と『くせ』があり、取水一つをとっても、川からの流水、井戸水、湧き水と様々ですし、季節によっても違います。雨や雪など天候によっても影響を受けます。浄水場それぞれの管理運営にノウハウが必要になってきますね」と管理の難しさを話します。Hさんも「各施設にはセンサーが設置され、最近ではネットでモニタリングできるようにもなっていますが、警報が出てからでは遅い」といいます。

「出るのはあたりまえ」を安全に供給し続ける

市内全域に広がる管路の維持管理も、上下水道部施設管理課の仕事です。「住民の自宅や道路などで漏水があると、その地域担当が駆け付け、状況を確認し修繕対応します。修繕自体は業者が行いますが、配菅弁の開け閉めは市が行います。管の老朽化もあり、漏水は最近多いですね」とIさん。「配管を修理すると水が濁ってしまいますのでしばらく排水します。これをきちんとしないと周辺住民の水に影響が出てしまう」とHさん。

57ヶ所も浄水施設はありますが、貯水量自体は充分ではありません。「季節によっては渇水の心配も出てきます。観光シーズンにはホテルや民宿のある地域の需要が増えるので、地域の状況をみながら、弁の開け閉めを調整します」と話すHさんとIさん。担当地域の消費量や貯水量と時間単位の予測量などもそれぞれ出し合いながらの調整です。「担当者は、浄水場の特徴はもちろん、地域の消費量などの特徴を季節や時間単位で把握することが求められます」と経験や継承の大切さを語ります。

わずか5人で24時間対応
技術の継承も課題

日頃の管理は、地域ごと一人一町+アルファで担当し、それぞれが主担当と副担当を持ち回りしていて、上水道担当は実質5人です。大きな問題が起きれば、下水道担当から総務担当まで課全員で臨んでいます。「雨が降ると、取水や配水に濁りが出てしまう。雨が降る前に、動かないといけません」。Iさんは「最近、土日になると漏水が起こります。休めませんね」と苦笑い。予測不能の事態に備え、365日24時間気の休まることはありません。

昔は、各町に水道課があり、その中には上下水道の「プロ」がいました。Iさんは町職員時代に、先輩について各施設をまわりノウハウを学び水道管理技術者の資格をとりました。「マニュアルはあってないようなもの。5年くらいはかかる」。Hさんも町職員時代に水道管理の経験がありますが、地域が違うとまるで対応が違ってくるといいます。「今担当している地域は、前任者がおらず、何かあったら…と思うといつも不安を抱えています」と胸の内を話してくれました。

他の課への異動などで、技術の蓄積と継承が難しい中でも、「現場から戻ってくると、5人それぞれが、今日の作業やトラブル、対処方法などを出し合うよう心がけています。課全体で、技術を継承していく感じですね」との二人の言葉に自治体職員の気概と誇りを感じました。


京都自治労連 第1970号(2021年1月5日発行)より

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