機関紙 - NPT再検討会議:届けよう 核兵器廃絶 その願いをニューヨークへ
今年5月に開かれるNPT(核不拡散条約)再検討会議の成功に向けて、代表参加や署名活動など「いま私たちが動かないと」と青年たちが積極的に取り組みをすすめています。その姿はとても頼もしく、そして大きく輝いています。やっぱり今年も主役は「青年」。
「だって平和がいいんやもん」―――青年たちの一歩が核兵器廃絶へとつながっています。
京都の南から核兵器
廃絶の大きな風を
木津川市職労のAさんと南山城村職のBさんはいち早く、NPT再検討会議へ参加してみたいと手を挙げました。二人とも昨年6月の「おきなわプロジェクト」参加メンバーです。
「なぜじゃなくて、5年に1回のチャンス。行けるチャンスが巡ってきた」とBさん。Aさんも「そう思う。チャンスが来たと思うし、言われれば行きますよ」と、"行きたい" "力になりたい" という強い気持ちが伝わってきます。
「核なんか持たなくて世界の皆が笑ってられるそんな世界がいい。平和ってすごくいいじゃないですか」とAさん。Bさんも「日本が核廃絶を求めることは説得力がある。私たちが取り組むのは先人たちの思いを受け継ぐことなのかな」と平和への熱い思いも話します。もし行くことになったら、と聞くと「署名活動をガンガンやりたい。もともとボランティアが好きだし、コミュニケーションを取りながら楽しくやりたい」とAさんの言葉にびっくり。Bさんも「行ってみないとわからないこともあるけど、自分のベストを尽くしたい」と意気込みを語ります。
「今から楽しみ。せっかくのチャンスなので、行けるなら行かせて欲しい」と京都の南から核兵器廃絶、平和を求める大きな風が吹いています。
兄弟そろってニューヨークへ!?
ちなみに前回京都代表団として参加したCさんはAさんの組合の先輩。その風貌から兄弟と間違えられる事もしばしば。お兄ちゃんの思いを受け継いでニューヨークへ――「いやいや、だから兄弟じゃないですって(笑)」。こんな会話ができるのも平和だからこそ。先輩たち、仲間たちの期待と思いを背負って、気持ちは早くもニューヨークです。
「元気な京都」を世界へアピール
Cさんは前回2005年のNPT再検討会議の京都代表団の一人。当時は京都自治労連青年部長をしていたこともあり、「行かなあかんもんと思っていた」そうです。「貴重な経験だった」という当時を振り返ってもらいました。
正直最初はニューヨークに行けるという感覚の方が強かったですね。でも職場や組合の皆さんの協力や支援、また代表としての取り組みを通じて、みんなの思いを背負ってるんやなと自分の果たす役割を強く感じるようになっていました。
現地に行って感じたことは平和、核兵器廃絶に対する熱い思いです。なかでもパレードは衝撃的でした。それぞれが思い思いの格好でアピールしていたのも印象的でしたね。京都は新撰組の羽織を着て、僕はちょんまげのかぶり物もしていました(右写真)。本当は自分だけ袴を持っていっていたんですが、着るチャンスを逃してしまって。(笑)
また、署名活動に積極的に取り組みました。慣れない英語、それも片言でしたが、楽しかったですね。道行く人だけでなく、タクシー運転手からも「署名するからこっちへ来い」というようなことを言われましたから。
行くまでにはカンパ活動にも力を入れましたが、近隣の首長さんを訪問して懇談もさせてもらいました。戦争や核兵器廃絶への思いを聞くことができ、応援もしてくれたので、今回も機会があれば取り組んでほしいですね。
前回僕が託された核兵器廃絶への思いを今回の代表団の人たちに引き継いで、現地でぜひ「元気ある京都」を大きくアピールしてきてほしいです。期待しています。
京都自治労連 第1719号(2010年1月5日発行)より