機関紙 - 京 深層水
京都府に3回目となる緊急事態宣言が出され、飲食店の酒類提供禁止や大規模商業施設などの休業要請、イベントの無観客開催などこれまでより厳しい措置が盛り込まれた。我が愚息どもは「これじゃあGWなのに行くところがない」「それが政府の戦略なんちゃうん」などと言っている。しかも今回は罰則付きのため、多くの事業者は「要請」に応じざるを得ないだろう。
確かに、人々の往来が少なくなれば感染者は減る、しかし、解除すれば元に戻る。変異株が猛威を振るいつつある中、政府は国民にワクチン接種が行き渡るまでこれを繰り返すつもりなのだろうか。
京都府が23日に出したの府民・事業者へのメッセージには「お願い」はいろいろ述べられているが、自粛や休業要請にふさわしい補償については何も触れられず、再度リバウンドさせないための戦略についての言及もない。これで理解と協力が得られると考えているとすれば、府民の想いと余りにかけ離れているのではなかろうか。(F)
京都自治労連 第1974号(2021年5月5日発行)より