機関紙 - 京深層水
オミクロン株による爆発的感染拡大が止まらない。1日あたりの新規感染者数は京都府で第5波の4・5倍、自宅療養者数も1万人を越えた。30代までの感染者が多いようで、特に子ども達の中での感染の広がりは、保育園の休園や学校での学級閉鎖などにより親が休業を余儀なくされ、社会的機能の維持にまで影響が出始めている。
感染爆発により既に保健所は業務が逼迫し、他部局、市町村、看護協会からの応援でも足りずに会計年度任用職員からも支援を仰がないとまわらない状況に陥っている。さらに、濃厚接触者の特定を感染者からの申告に任さざるを得ない状況にまでなっている。
感染者の絶対数が多くなれば高齢者に広がるのは時間の問題である。基本的な感染対策の徹底を前提に、一人一人の行動抑制を行い、3回目のワクチン接種の早期実施などいのちを守り、社会を維持するための緊急な対応が求められている。国や京都府がそのために何をするのか、第5波の教訓をふまえた対応が急がれる。(F)
京都自治労連 第1984号(2022年2月5日発行)より