機関紙 - 過労死ラインを超える働かせ方NO!壊れるまで働かせるな!…「職員を守る」署名を大きく広げよう
はどめのない人員削減と、収束が見えない新型コロナ感染症。様々な職場で過労死ラインを超えて働く職員が急増し、「肉体的にも精神的にも限界」と退職する職員も。この事態に、自治労連は、「過労死ラインを超えるような公務員の働き方をなくす」署名運動を呼びかけています。
仕事中何もないのに涙が出てくる
今、公務労働者のあまりに過酷な働かせ方に驚きと、抜本的な対策を講じない自治体当局や国に対する怒りの声が広がっています。
5月15日に行われた京都府職労連、京都市職労、大阪府職労が呼びかけた「いのち守る33キャンペーン署名スタート集会」では、保健師や事務職員などから職場の実態が報告されました。
「仕事中、何もないのに涙が出てくる」「昼食を食べると吐いてしまうので、昼食抜きで働いている」「自宅に帰り、倒れて目が覚めたら玄関で寝てしまっていた」「流産してしまい、忙しくてまともに食事をとらなかった自分を責めた」「それでも頑張っているのは、保健師としての使命感だけです」「通常業務後に防護服を着て感染エリアに入り、深夜1時まで業務が続くこともあった」
このような実態を改善させようと自治労連が取り組んでいるのが「過労死ラインを超えるような公務員の働き方をなくすことを求める署名」(略称:「職員を守る」署名)です。
宛先は総務大臣。要請項目は、(1)公務員にも、過労死ラインを超える時間外労働に規制を設けること、(2)そのために必要な公務員の増員と財源を国の責任で確保すること。
組合員はもちろん、全ての職員、住民に署名を持ち込んで、公務労働者の深刻な実態と住民サービスの関係を大いに語り、署名運動を成功させましょう。
京都自治労連 第1987号(2022年6月5日発行)より