機関紙 - 京 深層水
先日、京都府の2023年度当初予算案が発表された。
2日から府議会で議論されるが、2つの点に注目した。1つは、子どもの医療費助成でこれまで3歳未満だった通院の窓口での月200円負担を9月から小学校卒業まで拡充するもの。もう1つは、市町村の学校給食の支援にも活用できる「子どもの教育のための総合交付金」の新設である。府の予算案が発表される直前に京都市が全員制の中学校給食実施に向けた調査費を計上すると発表したのは、おそらく府の予算案がバックにあったのだろう。
昨年末に北陸新幹線延伸工事の着工が予定していた24年度当初からずれ込むとの報道がされたが、先の子育て支援も含め、府民的な運動を背景に、昨年4月の知事選挙でも梶川陣営が公約に掲げその実現などを求めたものばかりである。
選挙は勝ち負けが大事だが、府民的運動とともに争点化することで要求が前進するという点で、勝ち負けにとどまらない意義があることを改めて痛感させられた。(F)
京都自治労連 第1995号(2023年2月5日発行)より