機関紙 - 労働組合の仲間を増やし誇りを持って働き続けられる職場に
非正規職員の仲間の声に寄り添い、「組合に入って一緒に要求を実現しよう」と訴えて、秋から4人の仲間を迎えている府職労連医大支部のDさんにお話を伺いました。
Dさんは府立医大の洗濯室で勤務しています。勤務して11年、現在は、無期雇用の非正規職員です。Dさんが初めて労働組合とかかわりを持ったのは、今から11年前に仕事を紹介してもらった人に組合を勧められ加入し、医大支部が行った非正規職員を対象にした「しゃべり場」への参加でした。
そこで初めて、看護助手など他の職場の非正規職員と、非正規である不安や職場の問題について話し合いました。「みんな同じ悩みを持っている仲間や」と感じました。またその時に、法律が改正され有期雇用で5年勤務すれば、無期雇用に転換できることを知り、早速申請して雇用不安のない無期雇用になりました。「この制度含め、組合のことを知らない人はいっぱいいる」とDさん。
職場が異なりコロナ禍もあって、みんなが集まることが困難になっていましたが、昨年、自治労連が取り組んだ「誇りと怒りの3Tアクション」の運動に励まされて、「処遇改善は誰かがやってくれるのではなく気がついた者が動かなければ」と思うようになったといいます。
洗濯室には、様々な職場の非正規の仲間が仕事でやってきます。Dさんは、仕事を通じて知り合いになった仲間に声をかけて、職場の不満や不安、子育ての悩みなど話を聞くように心がけています。職場の要求では「低い賃金と雇用不安」が共通しています。「黙っていても解決できないし、労働組合に入って一緒に声を上げよう」と声をかけて、昨年の10月から4人の新しい仲間を迎えています。
医大支部では、非正規職員を対象にした誰でも参加できる「しゃべり場」を計画中です。「組合の仲間が増えれば楽しい。仲間をもっともっと増やして、要求を前進させたい」と、明るい笑顔のDさんがみんなに元気を届けます。
京都自治労連 第1997号(2023年4月5日発行)より