機関紙 - 京深層水
先日、台風7号で被害を受けた福知山市大江にボランティアに行ってきた。
京都総評の呼びかけで府職労連や京都市職労の仲間9人と崩れた裏山の土砂の搬出作業に従事した。谷間の細い道を登った先の独居老人のお宅で、簡単に重機が入れそうにない場所のためボランティアが要請された。当日、福知山市は37・9度という記録的な酷暑で作業は困難を極めたが、休憩を取り水分を補給しながら何とか作業することができた。
現地の方に聞いた話では、大江は由良川の氾濫で水に浸かりやすい地域ではあるが、今回は大雨で由良川が溢れたのではなく、線状降水帯による短時間の局地的降雨で山が保水できずに崩れるというこれまでにない被害だったとのこと。
気候危機の影響とともに、人が山を生業の場としなくなったことで山が管理されなくなり、鳥獣による農作物への被害だけではなく、山が直接人の暮らしに襲いかかるという事態となったことに対し、何ができるのか考えさせられたボランティアとなった。(F)
京都自治労連 第2002号(2023年9月5日発行)より