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機関紙 - 子どもたちの笑顔かがやく年へ…保育士を増やし、配置基準の見直しを

子どもたちの笑顔かがやく年へ…保育士を増やし、配置基準の見直しを

カテゴリ : 
組合活動
 2024/1/5 8:50

子どもたちにせめてもう1人保育士を。75年間まったく変わっていない時代遅れの保育士配置基準。いいかげんに変えてほしいと全国で保育士や保護者の運動が広がっています。このような中で宇治市では、公務と民間の保育労働者が保護者とも協力して、「保育予算の増額と、保育士の増員と配置基準の見直し」を求めて運動を展開しています。取り組みをすすめる宇治市職労保育所分会協議会を訪ねました。

民間・保護者とも共同して

「保育士が足りません」「誰もが安心して子どもを産み・育てられる宇治市にするために、保育士を増員して、配置基準を見直す署名にご協力ください」11月の夕方、仕事や学校帰りの市民で混雑する、近鉄大久保駅に、保育士たちの切実な声が響きました。

11月24日には、宇治市の豊かな子育て環境を願う団体(宇治市職労保育所分会協議会、宇治市パート保母労組、福祉保育労洛南支部、宇治市保育所保護者会連絡会)は、共同して宇治市議会の会派を回り、宇治市議会議長宛に提出する「誰もが安心して子どもを産み・育てられるよう宇治市の保育充実を求める請願書」の紹介議員になってもらう要請行動を行いました。宇治市職労保育所分会協議会からは、6人の保育士が要請に参加しました。

若い保育士が中心の行動で、対応していただいた各会派の議員に、保育士の配置基準の問題や、命を預かる仕事に見合わない低い賃金の下で、慢性的な保育士不足の実情を切々と訴えました。

世界でも劣悪な配置基準

長年放置されている保育士の配置基準の改善は、待ったなしの緊急課題です。日本の4・5歳児の配置基準は、子ども30人に保育士1人です。国際的に見ても4・5歳児の配置基準は、フランス15対1、スウェーデン18対3(実質6対1)などとなっており、日本の基準の低さが際立ちます。

4・5歳児は、どんどん人との関係を学んでいく年齢、子どもたち同士の人間関係を学んでいく段階です。近くにいてアドバイスできるのが保育士。ところが、この年齢の保育士の配置基準は75年間全く変わっていません。30人が遊んでいるときに、子どもたちの人間関係を把握し、その時々の状況に適切なかかわり方をすることは不可能。仕事をすればするほど保育士は、ジレンマに陥っています。

76年ぶりに基準の見直しへ

全国で、「保育の充実と保育士の増員運動」が、保護者の協力も得て大きく広がっています。

12月11日、こども家庭庁は24年度から4・5歳児の保育士の配置基準を30対1から25対1に、76年ぶりに見直すことを明らかにし、3歳児についても現行の20人から15人に改定するとしました。保育所分会協議会の佐藤朋哉議長は、「75年間全く動かなかった基準が動いたことは運動の力。ただ旧基準でも構わない『経過措置』の期限や、財源をどうするのかがまったく明らかにされておらず、このままでは実効性に乏しい。引き続き民間保育園の仲間や保護者の皆さんと力合わせ一刻も早く実施させ、さらに充実をめざす」と決意を語ってくれました。2024年保育運動は、新しいステージを切り開こうとしています。


京都自治労連 第2006号(2024年1月5日発行)より

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