機関紙 - 運動つみあげ新しい時代、日本を切り開く先頭に 〜池田豊新執行委員長就任あいさつ〜
この10年間、構造改革の下での労働組合運動でしたが、10年の長さは一方で新しい流れもしっかりとつくってきました。構造改革とのたたかい、市町村合併や人員削減等、屈することなくとりくみ、たたかいを継続してきたことが、新しい時代を切りひらいていく出発点になっています。
東日本大震災、福島原発の状況の中で、民医連の寄せ書きに書かれた「力になりたい」という言葉に心を動かされました。あらためて大震災、福島原発の状況を見て、継続的にどれだけ支援していくのか、同時に身近にある福井の原発、京都での脱原発の動き、再生可能エネルギーへの転換と、新しい日本を切りひらいていく運動を自治体労働者こそがその責務を果たさなければなりません。
国家公務員賃金削減が簡単に政局がらみで見送られたが、自治労連に結集する公務労働者の運動と多くの住民が連帯してきたからこそではなかったか。高浜原発4号機がプルサーマルでの発電を見送るとした理由は「地元の状況から無理をしない」。京都自治労連の申し入れや舞鶴での原発学習会、こうした1人1人の力をしっかりと積み上げることが世の中を動かしていく、国の有り様を変えていく力になると実感できる時代に入ってきました。
長岡京市職労の機関紙「はじめの一歩」の名の通り、全力をあげ新しい時代を切りひらいていく先覚者に、一つひとつの取り組みが実現可能にしてきたことが私たちの確信になっている。力を合わせ皆さんの先頭に立って奮闘する決意を述べ、委員長就任の挨拶とします。今後ともよろしくお願いします。
京都自治労連 第1756号(2011年7月20日発行)より