機関紙 - スクラム強め、新しい展望生み出す運動の前進に期待 〜山村隆前執行委員長退任あいさつ〜
長い間本当にありがとうございました。
1970年に就職し、最初労働組合はあまり好きでなかったが、市電撤去の問題で個人として「市電を守る会」に入り、その中で京都市を変えなければいけないと気づき、本格的に労働組合の活動を始めました。地区労の役員もし、右京での大争議の中で公務員と民間の違い、もっと公務員組合がしっかりしなければと思いを強くしました。
京都市職労本部役員時代は全戸配布や市民アンケートを始めた時期でした。なんとしても市長選挙に勝ちたいと、市電を守る運動の原点もあり、一生懸命やったことを覚えています。
労戦問題では分裂という厳しい状況を経験し、悔しい思い、情けない思いをしたが、正しい労働組合運動を京都市に残したいと奮闘しました。
長いたたかいの経過の中であらためて今の社会に労働組合は絶対に必要である、必然性があると確固とした確信として持っています。資本家の権力と財力は労働組合を変質させる可能性があるが、絶えず仲間を信頼し、議論し、学んでいけば問題を克服できると長い役員経験でつかむことができました。スクラムを強めていけば困難な状況も打開でき、よりよい職場や地域をつくれると思います。
新たな組織的前進、運動の前進を勝ち取り、自治体労働組合の新しい展望を見出す、生み出す力は皆さんの力だと思います。そうした前進に心から期待を込め、御礼の退任の挨拶とします。ありがとうございました。
京都自治労連 第1756号(2011年7月20日発行)より