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機関紙 - 【産業】中小企業の先端技術支援…優れた製品を作りたい技術者のおもいにこたえたい…「ものづくり」支え発展させる仕事にやりがい

【産業】中小企業の先端技術支援…優れた製品を作りたい技術者のおもいにこたえたい…「ものづくり」支え発展させる仕事にやりがい

カテゴリ : 
組合活動
 2024/6/6 14:30

京都は伝統工芸をはじめ高い技術力を有する「ものづくり」企業がたくさんあります。京都府は、これら企業の支援と技術継承を目的に、京都府中小企業技術センター(以下センター)を設置して企業支援にあたっています。

今回このセンターで働くBさんにセンターでの仕事とやりがいについて話しを聞きました。

連日多くの製品が企業から持ち込まれる

「私たちの仕事のひとつは、企業から持ち込まれる製品や部品、試作品を、検査、測定、分析することです」とサラッと話すBさん。聞けば複雑な計測器と高度な知識がないとできない内容です。Bさんが担当している電気部門では、電気製品発売にあたって、製品から発生する電磁波などを基準以下に抑えるための測定試験や検査を行います。使われる試験器は、実際に高電圧をあてるものから、「電波暗室」という密閉された空間に製品を設置して操作を遠隔で行うものまで様々で、測定器を使う側も高度な技術と知識を要します。

センターで取り扱う分野は広範で、例えば製品の表面の粗さをミクロン単位で測定するものから、レーザーやレントゲンを当てての非破壊検査(製品に応力や打撃を与えず製品の強度などを検査するもの)、中には食品などの検査・分析を行う部門もあります。「近畿圏ではここにしかない測定器もありますから、京都だけでなく大阪や滋賀など他府県からの依頼にも対応します」とBさん。担当分野でも週2件から5件の依頼を受けて、それぞれ検査・分析結果を企業に返していきます。「いい製品を作りたい」「国の承認試験を問題なく通過させたい」という企業の熱いおもいを感じる時が同じ技術者としてうれしい瞬間と話します。

分野ごとの研究会運営やセミナー開催で下支え

Bさんらセンター職員の多くが、専門分野の研究会やセミナー、技術交流会などの開催で企業を下支えしています。「技術のセミナーや研究会ですから、参加者の獲得目標は高くシビアですね」と、会議やセミナー開催など企画づくりや開催事務・運営の苦労を話します。

「コロナ禍以降、オンライン開催で参加者が増えた分野もあります。オンラインの会議・セミナーは、その準備や運営など別の大変さがありますね」とBさんは笑います。あわせて、企業だけでなく大学の研究機関などとも連携して進める大変さも話してくれました。

京都の「ものづくり」応援していきたい

Bさんは工学博士号を持っています。「大学ではレーザー技術の研究に没頭していまして…」と博士号取得に照れ笑い。就職を考えた時に京都府の募集に魅かれたと言います。「技術面で企業を支え、京都の『ものづくり』技術向上と発展に関わりたいと思いました」と振り返ります。

就職後3年は舞鶴の港湾局に配属され"技術"から離れた仕事をしていました。「京都府職員としての業務をしっかり勉強させてもらったと思っています」と前向き。センターに配属されてからも、大学で学んだ専門分野ばかりではありませんが、測定機器の使い方をはじめ、前任者からの引き継ぎ、分野ごとの意見交換など職員同士の連携で、しっかりと企業対応ができていると言います。「なにより、企業からの相談や検査・測定結果からのアドバイスなど製品作りを支援できているのがうれしいです」とBさん。技術者としても、府職員としても、今の仕事にやりがいを感じています。


京都自治労連 第2011号(2024年6月5日発行)より

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