機関紙 - 京深層水
新型コロナの感染が広がっている。5類移行後の定点観測では11週連続で前週を上回っており、第11波の到来と言われている。今回はこれまで以上に感染力の高い「KP・3」という変異株が主流となり、猛暑を避けるため室内を閉め切っていることも流行に拍車をかけているようだ。
病院や介護施設などでもクラスターが発生する事態となっている。コロナに効く薬も高額で利用をためらう患者さんがいるとのこと。他の感染症の流行も相まって、解熱剤や咳止めなどの市販薬が店頭で品薄になっているようで、医者にかからず市販薬で済ます受診控えが広がっている。猛暑で体力が低下し、免疫力が弱まる人や熱中症にかかる人が増えている中、特に高齢者は深刻だ。いのちを守るためにコロナ感染で重症化の危険を回避するために自己負担軽減策が緊急に求められている。
軍拡のために使うお金があったら、コロナ感染者や災害被災者に回す、そんな国民本位の政治への転換がどうしても必要だと、改めて痛感した。(F)
京都自治労連 第2013号(2024年8月5日発行)より