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機関紙 - 【産業振興】宇治茶の生産振興 高品質茶のPRと生産者の技術の継承・発展を支える…市内産宇治茶の素晴らしさ広げたい

【産業振興】宇治茶の生産振興 高品質茶のPRと生産者の技術の継承・発展を支える…市内産宇治茶の素晴らしさ広げたい

カテゴリ : 
組合活動
 2024/8/6 10:40

全国各地で生産される日本茶の中でも、味、品質で宇治茶は誰もが認めるトップブランドです。府内で山城地域を中心に多くの宇治茶が生産されています。宇治市では課の名前を「農林茶業課」として、茶業支援に力を入れています。今回はこの農林茶業課の農政茶業係のCさんとDさんにお話を伺いました。

自ら現場に出て経験し
生産者の思いを行政に

「宇治茶の中でも宇治市内産宇治茶は魅力にあふれています」と力強く話すCさん。毎年行われる全国茶品評会のてん茶の部で、宇治市は産地賞を通算53回も受賞しており、市内産宇治茶の名声は業界内に轟いています。Cさんは市内産宇治茶の特長は「覆下栽培」と「手摘み」という伝統的な栽培方法にあるといいます。新芽の時期に黒い布(寒冷紗)で覆われた茶園の中で、茶葉を一葉一葉丁寧に手で摘んでいく作業は想像以上に手間がかかります。市の補助事業も茶業に特化し、高品質茶生産を支援するものが多く、また「お茶摘みバンク」(茶農家に人材を紹介する制度)を開設するなどして人的支援にもあたっています。Dさんは「寒冷紗で茶園が覆われている下での作業のためお茶摘みさんがどんなことをしているのかわかりづらいので、お茶摘みのイベントを開催し、お茶摘みさんになってもらえるような取り組みも実施しています」と話してくれました。

技術面では、宇治茶手もみ製茶法など製造過程で必要な技術の習得・継承を目的に、各茶業関係団体の主催する講習会や研究会などを積極的に支援・PRして茶業者を支援しています。Cさんは、昨年7月には自ら宇治茶製法技術保存協会の主催する「手もみ製茶技術研修会」に参加しその様子を市のHPで報告。「おいしいお茶を作るのにかなりの時間と労力をかけていることがわかり、あらためて、宇治茶手もみ製茶技術を守り続けている保存協会の皆さまには、頭が下がる思いでいっぱいです」と感想を述べています。

多くの人に市内産宇治茶の
良さを知ってもらいたい

茶業者がこれだけ伝統と品質にこだわって生産していても、まだまだ市内産宇治茶の魅力が知られていないと、様々なイベントに出展して市内産宇治茶をPRしてきました。令和6年度からは市のHPに「市内産宇治茶PR動画」をアップ。Cさんは「イベントを通じて、市内産宇治茶を味わっていただいたときの『美味しい!なにこれ?』と美味しさに触れていただいた瞬間に一番のやりがいを感じます」。Dさんも「観光振興課と『光る君へ宇治大河ドラマ展』のPR等で宇治市内産の宇治茶をふるまうことが多く、飲んでいただいいたときの『おいしい』という率直な感想が聞けるのがうれしい」と二人から笑みがこぼれます。

お茶摘みさんの高齢化
人材不足は深刻

Cさんは農林茶業課農政茶業係でお茶に関わって6年目。配属された当時は「お茶の銘柄に『宇治茶』というのがある」程度の知識でしたが、徐々に市内産宇治茶の魅力に惹かれ、今年4月に日本茶インストラクターの資格を取得するほどのお茶好きになりました。

Dさんは今年4月の異動でCさんと同じ係になりました。この係を担当して改めて宇治茶の素晴らしさを実感しているといいます。「先輩が点てる抹茶の美しさに魅了され、今では毎朝抹茶を点てています」とDさん。毎朝点てたお茶を写メで記録し、同じく毎日抹茶を点てて記録しているCさんのお茶と比較しています。これは農政茶業係の「伝統」になっていくかもしれません。

歴史ある市内産宇治茶ですが、いま、お茶摘みさんの高齢化と人材不足が急速に進んでいるとCさんは憂います。様々な課題に「市内産宇治茶には思い入れがあります。生産者に寄り添った行政支援をしたい」とCさん。Dさんも「市内産宇治茶のおいしさを知ってほしい。まずは役所で試飲会を開いて職員の皆さんに知ってもらいたい」と、二人の思いは尽きません。


京都自治労連 第2013号(2024年8月5日発行)より

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