機関紙 - となりの天晴さん(4)"音"をみつける奥深さ…日々の喧騒を忘れて没頭
あっという間に15年が経過
農政課に勤務するBさんに欠かせないもの、それが「大正琴」。大正琴との出会いは今から約15年前、一緒にオカリナ教室に通っていた役場の同僚がなぜか大正琴を習い始め、練習の見学に来ないかと誘われたことがきっかけです。
大正琴の楽譜は数字譜で比較的簡単に演奏ができる楽器です。弾き方は左手で鍵盤の数字を押しながら右手のピックで弦を弾くだけ。「最初は見様見真似で弾きました。感想ですか?これできるやん、弾けるやん!と思いました」と笑います。「オカリナ教室が終わり、その代わりではないけど、しばらくやってみようと始めました。今も続けている姿は想像していませんでしたが(笑)」。
習っているのは琴伝流(きんでんりゅう)。主旋律のみを演奏する大正琴(ソプラノ)から、アルト・テナー・ベースとパートごとの大正琴を開発し、アンサンブルができる新境地を作り出した流派です。「主にテナーとベースを担当しています。派手さはないけれど演奏をしっかり支える重要なパート。表に出るのが苦手な私の性分に合っています」。
現在は月2回教室に通いながら自宅でも練習の日々。教室に通うメンバーで高齢者サロンをはじめとした地域でのボランティア演奏やミニコンサートを自主開催するなど精力的に活動を続けています。
ぜひ大正琴はじめませんか
演奏する曲は童謡や演歌、歌謡曲やポップス、最新の曲まで幅広く様々。「良い音を鳴らすには経験が必要。最初は鍵盤を押さえる左手が難しいと思っていたけど、音の加減や調整は右手。ピックをあてる強さや角度によって音が異なるので奥が深い。曲によって弾く位置を変えたり、どうすれば良い音が鳴るのか研究する時間が楽しい。新しい音の発見にもつながって面白いです」。
魅力を聞くと、「理想の音を鳴らせたときの喜びや、他のパートを演奏するメンバーとお互いに良い音が出せて心が一つになれること。一体感ある演奏ができているときは弾いているときから高揚感があります」と笑顔を見せます。
「仕事や生活の忙しさはあると思いますが、それらを忘れてなにかに没頭できる時間が必要だと思います。私にとってその一つが大正琴。心身のリフレッシュにもなって気持ちが良いです」。
京都自治労連 第2021号(2025年4月5日発行)より